注目はデビュー戦から土つかずの6連勝をしているナムラタイタンでしょう。阪神、京都を主戦場としているナムラタイタンにとって前走の東京遠征は大きなハンデであったことに間違いはないでしょうが、そこもアッサリとクリアして、今回は再びの阪神。
また距離も走りなれている1400mならば何もマイナス材料はなく、ここでもさらに連勝を伸ばすことはあり得る話であり、問題は相手次第。確かに初重賞ということだけが、なにやらぼんやりと見えるウィークポイントかもしれません。
それでも前走の走りをみて「まだ体が緩い」といった声があったぐらいですから、この連勝からするとその力は本物かもしれません。
そしてもう1つ忘れてならないのは熊沢騎手。4月に落馬して骨折したものの、早くも先週に復帰。確かに最近“鉄人”と呼ばれるほど今回の復帰は時間を要することはありませでしたが、それもこのナムラタイタンの存在があったのは容易に想像できます。
どうしても手離したくないお手馬。熊沢騎手にしてみればナムラタイタンがそうであるには間違いありません。ではこのナムラタイタンに死角はないのか?
強いてあげればそのローテーションでしょう。芝に比べるとまだまだ整備できてないダート路線。しかもこのナムラタイタンのようにこれまで1400Mを中心に使われてきた馬が前半戦はマイルのフェブラリーSがあるにもしても、秋のジャパンCダートは明らかに距離で敬遠することになるでしょう。
そうなると来年2月のフェブラリーSに向けてということになりますが、数少ない適したレースを選び、なおかつ賞金を上積みするのは簡単なことではありません。時には地方交流重賞を使わねばならないでしょうし、その地方交流に出走するために賞金を上積みしておく必要があります。
ここをメイチの仕上げなのか?それとも地方交流を含めての賞金の上積みが陣営の頭にあるのか?とにかくこのプロキオンS後に中央では適したレースがないのは事実。
あとは展開だろう。ナムラタイタンの競馬はいわゆる好位から抜け出す正攻法の競馬。前を行くのはサマーウインド。後ろにはグロリアスノアが控えており、これら2頭よりは競馬が難しいのは間違いない。
サマーウインドを早めに捕まえにいくと後ろにはグロリアスノアがいるし、グロリアスを警戒するとサマーの前残りを許してしまうことになる。おそらく熊沢騎手がこのあたりのことをマスコミに質問を受けたとしても「自分の競馬をするだけ」と答えるだろうが、内心は穏やかでないはず。なにしろまだ土付かずの馬だし、ここで賞金を上積みできないと、この後のローテーションが難しくなるというようにも考えているだろうから、何も考えずに乗ることはないだろう。
それで言うと他の馬にもチャンスは十分にある。ある理由で斤量がこれまでより軽くなる馬や、それこそ自分の形でしか競馬のできないあの馬などに。