チキン「どういうことだよ孫って!!」







Mr.T「この人は、お前の祖父だ」








ジー「え~っ!!」








チキン「オレのおじいちゃんってことか!?」







Mr.T「そうだ、名前はボーン」







チキン「まさかオレのおじいちゃんがいたなんて・・・・・」







ボーン「そうか、知らなかったんだな」





Mr.T「お前は爺さんとの記憶があまりないから知らなかったんだな」







ボーン「しょうがないだろ、あの時代に生まれてしまったんだから」





Mr.T「オレはお前が捕まっている間、爺さんと出会いお前を脱出させる方法を考えたのさ」






ボーン「チキンが戻ってきたということは成功したんだな?」







Mr.T「あぁ、だがこいつは親を探しに行きたいらしい」






ボーン「・・・・・・そうか」







チキン「なんか親を探すのがマズいのか?」







ボーン「親を探すのは危険すぎる」








チキン「なんでだよ!ていうかオレはお前をじいちゃんとは認めないからな」






Mr.T「なんでだ?」






チキン「だって、いきなり会って私はお前のじいちゃんだとか言われて、はいそうですかなんて言えるわけないだろ!!」







ボーン「確かにそうかもしれん。だが信じてくれ、私はお前が生まれたとき一度だけ会ったことがある。もちろんお前の母親や父親も知っている」






チキン「本当か?」






ボーン「あぁ、母親は世界の中心にある”エスペランザ”にいる」






チキン「そうなのか?」







Mr.T「本当だ、確かな情報である。オレが爺さんと調べて”エスペランザ”で目撃したという情報を手に入れた」







チキン「どこからそんな情報を手に入れた?」







ボーン「”エスペランザ”を監視している仲間から聞き出した」






チキン「どうして監視を?」






ボーン「この世界をこんな状態にした人間を見つけるためさ」






Mr.T「見当は付いているのか?」







ボーン「大雑把だがな」







チキン「どっちにしても目的は”エスペランザ”に決まったな」






ボーン「あぁ、それよりも私を認めてくれたかね」







チキン「・・・・・・少しだけな」






Mr.T「とにかく目的は決まった。目指すは”エスペランザ”」





チキン「あぁ、それじゃあ行きますか」





(つづく・・・)