昨日のおはなし。続きです。





吸気側バルブのワンオフ見積もり額が11万4千円。かなりの予算オーバー。

ほかのバルブ屋さんに見積もり額を出してもらおうと、久しぶりにやってきました厚木カワサキさん。

なにしろねぇ、昨年の8月20日に湾岸線浮島出口からレッカーで搬入されてから、この場所を占拠して1年と3ヶ月。このバイクさえどいてくれたらもっとたくさんのバイク達をメンテナンスしてあげられるのに申し訳なくてごめんなさい。


でね、厚木カワサキさんに行って、新たな見積もりをお願いしようとしたわけ。

そうしたら、厚木カワサキさんから、

この前見積もり依頼したバルブ屋さん、最低ロットが200本からなんだけど、バルブ屋さんのご実家が厚木でお店もよく知っている、お困りのようだから8本で承ります、ただ、寸法取るのに大きいバルブ(900Rのかな?)から削り出してサイズ確認しながらの作業になるから、少し高くなりますよ、と当初から電話できちんとした説明があってからの、この金額。

200本のところをわざわざ8本で作ってくれての、厚木にも縁があるし。

何かねぇ、ご縁みたいなのを感じたので、

このまま行くことにしました。


バルブが出来上がったあと、シリンダーのバルブシートカットもお願いすることから、

バルブシートカット屋さんの見積もりもお願いして、あとは銀行にご相談^_^、

金利1%台だからね。^_^


でね、厚木のご縁といえば、史実はいろいろありますが、うちの先祖は平治の乱で頼朝のお父さんの義朝と一緒に戦って負け戦になった源義隆。

八幡太郎なので弓の名手。史実では琵琶湖に沈められたことになっていますが中山道沿いに逃げ落ちて、辿り着いたのがいまの七沢温泉あたりらしい。より安全により遠くに逃げるためには中古でもいいので状態の良い馬が必須。

そのためには、馬のメンテナンスをしてくださる人から、金がないからさぁ、源氏のネームバリューでおそらく無償で提供させただろうねぇ。

何しろ源氏はブランドだから。


いま住んでいる地元の高台は弁慶義経が平泉から鎌倉に向かって平家追討の詮議に従って通った場所であり、さらにその前から八幡の杜というのがあったらしい。その八幡社を建立したのがうちの先祖だったとしたら、中山道沿いに逃げ落ちて厚木で中古の馬を調達乗り換えて、いま自分が住んでいる地元に落ち着いた。ということになるので、1千年の時を隔ててその末裔がやっていることが全く同じこと^_^、


1千年のあいだ、進歩してないんかい!

というのは置いといてね、いちおう御目見以上だったんですよ。天皇陛下のお側に仕えさせていただき、ざっくばらんなお話しをした間柄。


平成のいちばん最後の頃にね、カメラを持って葉山御用邸あたりの海岸をウロウロしていたら、話しかけてきたスウェットの上下を着た爺さん婆さんがいたんですよ。よく見たら天皇皇后陛下!

1千年の時を隔ててこうしてお会いできて我が先祖源義隆も草葉の陰で喜んでいるでしょう!と申し上げてみたら、ええ知ってますよ、⭕️⭕️さんですよね!と、自分の苗字を言い当ててくださいました。


世の中、不思議なご縁ってあるみたいだから、

ご縁を大切にすることにしました。


ちょっとは先に進めそう。