Superbad な我半生
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19の春に家を出た。

19の春に家を出た。
母は教育ママだった。
一浪の時に「大学に受かった子とは遊ぶな!」と言われた。
その時に僕は、家出を決意していた。
美大を目指していた僕は、その大学の合格発表日に家を出た。
当然、その美大の受験は不合格。
新聞配達をしながら、四畳半のアパートに住み込んでいた。

自由になりたかった、親の束縛から逃れたかった。
やっと自由になれた。新聞を配達することは苦でもなんでもなかった。
楽しいとは言えないが、苦痛ではない。それなりの楽しさもあった。
配達所の同僚や店主さんは、良い人たちである。

自由になれた。誰も僕に命令しない。そんな日が数ヶ月続いた。
美大受験の予備校には、デッサンの練習の為に通い続けた。
ある日、寂しいと感じた。生まれて初めて感じる気持ちだった。
昼は美大予備校に行く。夕方に夕刊を配達する。
その後、アパートに帰る。自由と言う名の寂しさが待っている。
誰もいない部屋。自由な部屋。好きな音楽を聴く。CSN&Yを聴く。
やはり、寂しい。

そんな時に、予備校で知り合った子と付き合い始めた。
いつの間にか、一緒に暮らし始めた。
寂しさは、吹き飛び、我世の春が来た。

僕は決して、モテル男子ではなかった。背は低い方。メガネをかけている。
イケメンでもない。持てる要素は無い。
でも、幸運にも彼女が出来、しかも同棲を始めた。
部屋が、真っ暗な寂しさから、春爛漫の明るさに変わった。