富士急行線の富士山駅から歩いて20分ほどのところにある、北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)へ行ってきました。富士登山の吉田口登山道の起点にあたり、世界遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つです。北口本宮冨士浅間神社へ向かう途中には、道路をまたぐように「金鳥居(かなどりい)」があり、富士山を祀るための鳥居と言われています。

境内に着きました。国道138号沿いに立つ鳥居をくぐると、樹齢300年以上とも言われる杉並木が続く参道です。荘厳な雰囲気を感じられます。

400メートルの長い参道の中間地点です。

立派な赤い大鳥居が見えてきました。日本最大の木造鳥居で、高さは18メートルにもなります。

藁座(わらざ)の大きさからも、日本最大の鳥居だと感じることができます。

大鳥居を反対側から。

神門です。1736年に建立され、国指定の重要文化財です。

手水舎も重要文化財に指定されています。龍や獅子といった彫刻、富士山の溶岩から削り出された巨大な水盤石など、境内随一の装飾性の建物です。龍の口からは富士八海の一つ、泉瑞(せんずい)から引き込まれた霊水が流れ出ています。

樹齢1000年を超える「冨士太郎杉」。高さ45メートルにもなり、山梨県指定の天然記念物です。

同じく樹齢1000年を超える「冨士夫婦桧(ひのき)」。2本の檜が根元で1本になり、地上12メートルで再び合着していることから、このような名前で呼ばれています。

本殿です。

龍の彫刻や天狗のお面など、重厚な雰囲気です。

奥には本殿の金色の扉が見えます。

本殿後ろには、東宮本殿と西宮本殿があります。東宮本殿は、武田信玄が造営したと言われています。

「富士北口登山本道」という文字と木造の鳥居。この鳥居は、吉田口登山道の起点である「登山門」です。

110年、日本武尊(やまとたける)が東征の折に立ち寄り、「北方に美しく広がる裾野を持つ冨士は、この地より拝すべし」と言葉を残したと伝わっています。