空の色が、どんどん寒い時期のそれに近づいてきた。
しばらく前なら気が狂いそうだったと思う状況だが、
多分、年内も、その先もしばらくライブはない。
バンドでの練習予定すらまったく立ってない。
そこで、職場の先輩と音出して遊んでみようと思ってる。
「YT、コレやってみよーぜ!」
と、渡された音源。
今までとぜんぜんジャンル違い。すごく幅が広がる感じ。
でも、実際はドラムはじめた頃にコピーしたバンドのメンバーだったり、
人生なにかと縁はあるものだなと、妙に納得。
ひさびさに、屋外でその音源聴きつつ、曲練習をやってみる。
といっても、使うのはイスといつもの練習パッド一個だ。
最近は、これが必要にして十分であると思えてきた。
ここ数年、高いお金を払ってあれこれ機材を買ってきたけど、
それは多分、自分を虚飾する為のヨロイだった。と、苦笑する。
こんなに細かいキック?こんなに速いフィル?
音源聴きながら軽くあわせてみるとびっくりする。
まだ習熟度は低いけど、師匠に習ってることが即戦力になってきた。
曲の中には以前トライして、まったく歯が立たなかったものもあるが、
ここへ来て、テンポに追いつけるようになってる。
いわゆる「ノリの中でプレイ出来てる」状態になってきた。
その時は、それが良かれと思ってたんだけど、、
自分の何かを護るためだったり、色よい評価を受ける為じゃなく、
「演奏し、上達することをナチュラルに楽しむ」
ということをやってるのは、いつ以来だろう。ふと、そんなことを思った。
とてもいい。
屋外練習シメの整理運動にアクセント移動をやった。
あんなに上がらなかったアップストロークでのリストが、
ドリブルみたいに跳ね返ってくる。
なかなか、いい。
