私の「プロレスチラ見元年」である。

 

ノアの苦境に、
業界は一体感を大事にしたいという
ムードが出てきた感じはあった。
新日本とも全日本とも、交流が活発になり、
それぞれのフラッグシップタイトルを
他団体の選手が手にすることも出てきた。
ビッグマッチは新日本のドームで。というフォーメーション。
GHCとIWGPそれぞれが選手権試合を行っている。

 

厳しい時を耐え忍び、東京ドームから撤退しなかった
新日本もすごいし、
ゴールデンタイムから姿を消したプロレスを、
世紀を挟んで、命を削って守り続けた三沢さんたちが
いなければ、プロレスは今日まで続かなかったと思う。

 

その三沢さんの団体への参戦からブレイクしたのが、
新日本の真壁選手。
この年、キングコング・ニーで中邑選手を下しIWGP初戴冠した。
すばらしいマインドを持ったレスラーだと思う。
いい人なので、いろんなテレビで大人気だけど、
もっと、もっと、もっと、
メインストリームでの闘い模様をみせて欲しい。

 

その真壁選手に
「お前のクソみてぇなプロレスが愛するプロレスをダメにした」
といわれ、叩き落とされた中邑選手。
その当時の「クソみてぇな」ファイトとは、
飛びついてクルンとまわって腕ひしぎか、

ボマイエでKO気味で3カンントという、
いかにも、、、の<対格闘仕様>だった。


真壁さん、グッジョブ。
「プロレス界の為に」なんて、絶対言わないだろうけれど、
結果的には、中邑選手があのままだったら、
業界全部沈没したかもしれない。
シンスケ・ナカムラ。
ここからしばし”くにゃくにゃ化しての復活”まで
価値ある精進の時でありました。