ギターを持ったバンドスタイルが時代の中でどんどん弱くなってきていると感じます。
アメリカではオルタナティブロックが、イギリスではブリットポップが花咲いた90年代も、もはや20年前の話。
多くのバンド観はここで止まったままなのだと思います。
数々のロック雑誌が結局のところ過去のバンドを取り上げているのも寂しく感じます。
またバンドスタイルが有効なフォーマットになることはあるのでしょうか。
昨年流行った音楽を見てみます。
【全てMV】2016年世界で最も再生されたYouTube動画ランキングトップ10!
http://blog.brkr.jp/2016_youtuberank_world/
※週刊動画RANKING!さんより
ロックバンドは見事にいません。
どこか寂しげなナンバーが多いですね。
SNS社会によってつながりが強化されるかと思いきや、
さらに孤独感が浮き彫りになっているのではと感じています。
またセクシーなテーマが非常に多い。
「現状の中でいかに肉体的快楽を見出すか」という共通テーマが見えます。
かつて強烈な政治的メッセージを主張していたバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストトム・モレロが鋭い視点でシーンを語っています。
トム・モレロが語る音楽と政治:「ジャスティン・ビーバーも含め、全ての音楽が政治的」
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/26004
※Rolling Stone JAPAN EDITIONさんより
「まあ、ジャスティン・ビーバーとかセレーナ・ゴメスは、自分たちが政治的なアーティストだとは思ってないだろうけど、エンターテイメント性が高くてファンに愛されるあの子たちの音楽って、現代版の"パンと見世物"なんだ」
まさにこれだと思いました。
先の見えない格差社会の中で、週末くらいはハメを外して思いっきり楽しもう。そんなメッセージを感じます。
果たしてそれで理想の社会は訪れるのか?が疑問です。
ロックとはメッセージがある音楽です。
世の中が明るい時や、政治的に一体感がある時には流行りますが、この停滞した社会の中でロックは共感されないフォーマットになっているのではないでしょうか。
ロックが流行らないのは、スタイルではなくそのメッセージ性にあるのだということです。
そのような視点からロックバンドを見てみます。
今後ロックが流行るとすればどんな部分で流行るのか。
長生きバンドの代表格ザ・ローリング・ストーンズをみてみます。
実は彼らは「パーティー感」によって支持され続けているのではないでしょうか。
こまけぇことはいんだよ、とにかくロックしよう!!そんなメッセージです。
個人的に新しいロックの可能性を感じるのはコールドプレイです。
彼らの音楽には「私たちは正しい神の子だ」そんな肯定的なメッセージや一体感を感じじます。
この波がどこまで大きくなるか。そこに期待しています。
Coldplay Live # 2016 Glastonbury Festival
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの再結成後?2010年のライブを見て驚きました。
この熱狂。
まさに男性に夢を与える音楽だと思います。
夢を持つ人間にとって、強烈なメッセージ性をもつ音楽はまだまだ力を秘めているのではないでしょうか?
Rage Against The Machine - Killing In The Name - Live At Finsbury Park, London / 2010
自然とやっていることが時代に求められるものになっていた。
そんなことは少ないと思います。
今の時代にどんなメッセージをぶつけたいか。
その視点が必要だと感じます。
顔を出さないとされるアーティストsiaが支持されていることを見ると、
時代的に見て外見の重要性はほぼなくなりつつあります。
Sia - Chandelier (Official Video)
「バンドだからダメ。そんなこともない。」というのが今回の考察結果です。
これからもすばらしいロックバンドが登場することを願って。



