- 江上 剛
- 最高の上司が実践する哲学
筆者の江上氏は、元第一勧銀の広報部次長時代に、総会屋事件に
巻き込まれるという大変な苦労をされた方で、作家に転進され、
「非情銀行」等、すでに経済小説を何作品か出されています。
(金融腐敗列島という映画では、役所浩司さんが演じていた役だそうです)
この本は初のビジネス書ということで、理想の上司と
愚かな上司について、
自らの体験を踏まえながら理想の上司像を描いています。
私自身、将来は部下を持つ身になるだろう(たぶん・・・)
ということで、読んでみました。
そのなかで、のポイントは・・・
「「理想の上司」とは、自分が充実感のある仕事を楽しんで
いるところを部下に見せられるかどうか」
「部下の向こうにお客様の喜ぶ顔を見るのが理想の上司」
部下を持つ立場になった途端、上の偉いさんが気になり出し、
仕事に切れがなくなる人も多いそうです。
確かに、わが役所でも、「どっちを見て仕事してるんだよ!」と
怒りたくなる上司、いますね。
偉くなると、自分の出世にプラスになるような仕事にしか
力が入らなくなるようです・・・
そうでなくても、公務員の仕事はお客様(=納税者)という
視点が欠落しがちです。
それって納税者から見てどうなの?
ふつうの感覚(この感覚が分からなくなっている
公務員も多いですが・・・)で見てどうなの?
と、常に自分の判断・やり方を常に点検することが必要です。
初心を忘れず、気を引き締めて全力で仕事にあたり続けたい
と思います