鉄 ☁ 曇り 6月 6日更新
「ようやく下げ停まりを見せるも先行きは不透明な状態が続く」
鉄スクラップ市況は依然として軟調ムードが続いていますが市中からの発生難を材料として、ここにきて下げ止まりを見せ始めています。
国内電炉メーカーの一時的なスクラップ在庫不足が背景にあり、足元の景況感を考えるとこのまま反転上昇とは考えにくい状況ではありますが、先月以降下げ続けていた鉄スクラップ価格がようやく底を打ち、下げ止まりを見せ始めた事は明るい材料ですね。
ただし、海外では米国での景気悪化懸念や中国での利上げ、ギリシャを始めとする欧州金融懸念等、景気の腰折れリスクといった事案が多発しています。
世界的な景気減速が鉄スクラップ需給に与える影響は量り知れないものがありますが、しばらくはこういったニュースソースによって大きく価格が動きそうですね。