続 一進一退の不安定な相場 | 金属リサイクルのブログ

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金・銀・プラチナ ☁ 曇り 3月1日更新
続 一進一退の不安定な相場
リビア情勢をはじめ、中東では混迷の度合いが強まっていますが、米国の経済指標の発表でリスク回避は一服。
2月ミシガン大消費者信頼感指数が77.5と速報の75.1から上方修正、2008年1月以来約3年ぶりの高水準となったことなど好調な米経済指数を背景に米株式市場は反発。急激に進んだリスク回避に巻き戻しが入りました。
また、米2010年第4四半期(10-12月期)GDPの改定値も発表され、成長率は年率換算で前期比2.8%増となり、1月末に発表された速報値(3.2%増)から下方修正。市場の事前予測では3.3%の上方修正が見込まれていましたが、予想外の下方修正となりました。
この発表を受け商品市場は下落するかと思われましたが、ブラード・セントルイス連銀総裁が「経済動向や原油市場、欧州リスクなどあるため、QE3が絶対にないとは言えない」とのフォローを入れたことで市場は鎮静化。
米経済指標のメインイベントである雇用統計が週末の3月4日に控えていますが、市場予想では雇用者数の増加ペースが加速し、非農業部門雇用者数は19万人増との好結果が見込まれています。
好調な結果が続く米経済指標を背景にしたリスク選好と、中東情勢の地政学的リスクによるリスク回避の綱引きがしばらく続く状況になりそうです。
また、中東だけでなく中国・北朝鮮でも動きがある可能性も否定できず、情勢次第で相場が激変することもありえます。リスク回避に主眼を置きつつ行動するのがベターでしょう。
貴金属についての今週の動きは下記のように予想します。
・金 強気
・銀 激しい上下動の繰り返し
・プラチナ&パラジウム そろそろ底打ち