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金・銀・プラチナ 曇り後晴れ ☁ → ☀ 2月17日更新
インフレ懸念が市場のテーマに
中国CPI(消費者物価指数)1月分が発表され、前年比4.9%と前月の4.6%からインフレ率が加速。
しかし、当初の市場予想であった5.3%には届かない結果になりました。
この結果については昨日すでにリークされて、市場も織り込んでいたことから大きな影響はありませんでした。
懸念されていたインフレが思ったほど進んでいなかったことで、中国の追加金融引き締め観測が後退していますが、今回のCPIは項目のウェートが変更されており、単純に比較することは難しいと思われます。
また、アラブ諸国の情勢を鑑みて、庶民の実生活に大きな影響のある物価上昇を正直に発表し、インフレに対して無策な共産党政権という印象を持たれることは避けたいとの意図が働いていると考えるのは穿ち過ぎでしょうか?
2月の中国CPIも5.2%程度の物価上昇が予想されていますが、はたしてどうなるのでしょうか?
一方、英国CPIも発表。
1月CPI上昇率は前年比4.0%と12月3.7%から加速し、2年超ぶりの高水準となりました。
市場予想通りの結果でしたが、イングランド銀行が目標としている2%に対して、倍のインフレ率になったことで、イングランド銀行の価格安定施策に懐疑的な見方が出てきているようです。
この結果を受け、利上げ圧力が高まるものと思われますが、市場が材料視したのは中央銀行がコントロールできなくなりつつあるインフレ懸念。英国の物価を押し上げた原因は原油上昇と付加価値税率の引き上げでしたが、資源・食料といった商品相場の急騰は新興国の需要増により避けては通れません。
インフレ懸念は今後の重要なテーマとなってきます。
食料高騰が中東の反政府の連鎖を引き起こしましたが、金属価格の高騰はさらに大きな影響を広範囲に与えそうですね。
何やらキナ臭い感じもあります。
インフレヘッジで貴金属は連騰。
円も83円後半で推移していることで、国内価格は大幅に上昇。
金は昨日約1カ月ぶりの高値になり、銀は20数年振りとなる高値更新中で90円/gに肉薄の89.88円(小売価格)。
早い時期に銀100円が見れるかもしれない勢いです。
有事の金・銀は現在進行形です。