教育関連と医療・医薬関係が中心で、お客様の販売するIT製品を開発する仕事が、約9割です。
IT製品と言えば、昔は「パッケージ製品」が主でした。箱にCDやDVDとマニュアルが入っていて、家電量販店のソフトコーナーに置いてあったやつです。
今は、ほとんど無くなってしまいましたが、私がスーパーワンを設立する前にやっていた、フリーランスのプログラマの仕事では、このパッケージソフトを開発する事が多くありました。
お客様の要望は「競合製品に勝つ事」だったりします。なのに要求仕様など一切なく、私が企画から設計までやっていました。ですから、結構重い責任を課せられます。
良い製品が出来て、お客様に喜んでもらえて、市場の評判も良いというハッピーな結果になったものもあれば、いつまでもお客様の要求が定まらず、何年も完成に至らず、その責任を全て負わされてしまうという痛い目にも逢いました。
製品開発は、そんなこんなで色々と大変ではありますが、しかし、非常に面白く、やりがいのある仕事です。
最近も2本、製品を納品しました。リリース直後から、売上を伸ばしていると聞きまして、これほど嬉しい事はありません。
いくら多く売れても、請負開発なので、当社の売上増になるわけではありません。しかし、売れ続ける限り、当然バージョンアップの要求が市場から上がってきますので、それに対応する為の請負も、幾らかは増えますので、当社に何のメリットもないわけではありません。
それよりも何よりも、売れれば嬉しいです。どんなに評価の高いものを納めても、売れなければ意味はなく、結局は「売れるものを作ったかどうか」が、当社の価値、評価となります。
開発の前後も求められる製品開発。
そんな様子が製品開発の姿なので、品質や納期、もちろん価格も重要ですが、製品の要件というか企画をどう明確にするか、それがマーケットにマッチするものか、という所が要になります。
そういうのは、お客様が決めるものではないの?と思われるでしょう。もちろん、詳細なマーケティングを行なった上で、完成度の高いRFPを出してくるお客様もありますが、ほとんどは、驚くほど何も決まっていません。いわゆる「おまかせモード」です。でも、それはそれで、私たちは構わないのです。
お客様と一緒に企画を作り、要件を固めていけばいいのですから。
製品開発の要件定義フェーズは、そういうわけで、企画会議みたいなものです。「そこから始めるの?」と思われるかもしれませんが、そこから始めないと良いものにならないのです。
パッケージ製品全盛の時代から、SaaS、クラウドと、ソフトウエアの利用形態は随分変遷してきました。
しかし、その企画・開発の中身はあまり変わっていません。
「開発を含む前後全てを任せたい」というとのが、お客様の要望なのです。だから、市場の調査や、ユーザからのヒアリングなども行います。
こうなると、ソフトウエア開発という仕事の枠を超えてしまうのかもしれませんが、IT製品を作るというのは、そういう仕事かと考えています。
「売れるか、売れないかというのはソフトウエアの請負の範囲ではない」というのは、開発業の常識です。「売れなかったから、委託金は払えない」などというのでは、仕事になりません。だからそこは、線引きはしっかり行わなければなりません。しかし、「売れるかどうかなんて、そんな事知ったこっちゃない」と割り切る事も出来ません。
そういう少し特殊な仕事が、IT製品を開発するという仕事だと考えています。