山岳小説を、ここ1,2年、カモは結構気を入れて読書してきました。


  読み出すと眠気が来なくなることもあったりで。。。


  その系統だと、新田次郎著作がやはり印象的です。三大長編伝記物と呼ばれる


  『孤高の人』 『栄光の岸壁』 『銀嶺の人』


  は山愛好者には、バイブルのようなもので、”孤高”は加藤文太郎氏、”栄光”は茅野満彦氏、


  そして”銀嶺”は今井通子女史と国内・世界で名だたる方々が主人公として描かれてます。


  加藤文太郎氏は戦前の槍ヶ岳北鎌尾根で遭難死されましたが、他の2名は今でも元気です。


  茅野満彦氏は、第2次RCC(ロッククライミングクラブ)と呼ばれる昭和40年代の精鋭部隊に


  選抜されて、国内の数々の岩壁難所をクリアし、海外でも多くの実績を残されています。


  少年期に足先を切断しなければないらない遭難事故に逢い目の前で友人を亡くし、生命力


  を高めた偉大なる義足の登山家としてマッターホルン北壁を完登されました。


  今井女史には、カモは数回山小屋で偶然お会いしておりますが、酒飲みの肝っ玉母さんの

 

  イメージしかありません(笑) ただ、酒瓶を持ったその腕の黒ずみ感とタダレはタダモノ


  では無い山屋の勲章が見て取れ、この方もまた大変な方です。


  他にも、有名処の小説はワクワクしながら読み耽ったものですが、新田次郎氏の小説は


  写実的な表現力が効いていて、展開もスピーディでスリリング、そして読みやすいと思います。


  いつか全集で買えればとも思うのですが、なかなか手に入る代物ではありません(笑)


  『風雪の北鎌尾根』 を実は読んでみたいのですけどね。。。


  大きな書店があるとついつい新しい山岳小説はないかと、探索に時間を費やしてしまうのですが、


  文庫本レベルで、新しいものでは最近はこれといったものが無いのです。。。


  (『クライマーズハイ』は山岳小説とは呼べなかったし。。。)



  気になっている書物はといえば・・・真保裕一氏著 『灰色の北壁』 が一昨年刊行でありますが、


  まだ文庫本化までされていません。なので、まだ買えていません(汗)


  おそらく来年だと思うので、それまで楽しみに待ちますw 


  こうした写実的な文庫本を持ってテントで山中泊し、読みふけると穏やかな気持ちで居られますw


  BGMはただただ風の音・・・。恐いというよりも神秘的な風情です。。。あ~いいなぁ~♪


  

  他では・・・小説でなく・・・漫画の類ですが、『岳』という名の漫画連載ものが気に入ってます。


  ビッグコミックオリジナルに毎回ではないですが掲載され、毎度感動させてもらってます。


  現在単行本は2巻まで販売されており、シンプルであっても美しい山の景色の描写に、作者

 

  の観察力の鋭さを感じずにいられません。この作品も結構名作になるのでは・・・と思いますね。


  

  とはいえ・・・山岳小説の骨格作りは難しいだろうな・・・といつも思います。


  山を知らずしては、絶対に書けません。だから(それを知るのに歩き回って情報収集に)時間が


  かかるのですが・・・それだからこそ・・・新しい作品をいつも期待しちゃいますw



  最近発行が一段と多くなっているあんちょこなマニュアル本や誰かの成功学みたいな本は


  並んでいるのをみるだけでうんざりと思ってしまう今日この頃です。


  力入った渾身の作品が読みたいですね。


  では、今夜はこんなトコで。。。