全く、梅子さんは 最高!!だった。
本来は、辯護士を目指していた賢い女性だ。
昭和のコテコテの男尊女卑&家に縛られる女を、ずっと耐えて来たのは全て
息子たちの為だった。
その、息子たちも夫と同じ轍を踏ん時、梅子さんの我慢が沸点に達した。
あの、高笑いの後の【馬鹿馬鹿しい】と鼻白む感覚。とても、よくわかる。
「白旗を上げるわ。全て放棄します。
誰の所為にもしないで、自分の人生を生きていきましょう。」
そう、何もかも問題をすり替えて梅子さんの所為にして来た人達に
天罰が下った瞬間だ。もう何が起こっても梅子さんの所為には出来ない。
思い切りあっけらかんとした絶縁の「ごきげんよう!!」は、
ドラマ史上、最高傑作の「ごきげんよう」だ。画面に向かって拍手を送った。
スカッとした。
花江には花江の、梅子には梅子の、よねにはよねの、トラ子にはトラ子の
望む幸せの形があり、それをあと押しする法律が変わってきたと言う処の虎に翼。
しかし、令和でもまだまだ問題は山積みだ。
そして、もしや道男と、と周りがモヤモヤする中で花江の心が決まる。
直道がいない生活の中で自分の幸せは何だろうと。
直道の穏かな愛を感じながらニコニコ笑って生きていきたいと。
直道は優しく花江の手を取り、エスコートするように引き寄せ 抱きしめる。
花江には分かっていた、直道がずっと傍にいる事を。
直道も花江がそれを分かっていることを、分かっていた。
これが、本当のスピリチュアルだ。
全く人生と、生活とぴったりと結びついて隣にある。
「虎に翼」は、本当に、素晴らしい。