さっきまでムラサキさんとTELで話していた。
1時間半もだ。
段々とエンジンがかかってきて、昔のムラサキさんと近くなってきた。
入院すると、特に高齢者は【せん妄】と言って意識が混濁し、認知症のような
状態になる事があるそうだ。
ムラサキさんも、一時そうだった。
記憶の壁を越えてしまったかと心配したが、大丈夫だった。
環境で、人の心は本当に違ってしまうのだなあと思い知らされる。
ムラサキさんも、あのまま劣悪な『リハビリ病院』に居たら生きることに絶望し
記憶の壁を越えてしまったかも知れない。
ムラサキさんは、リハビリ病院で看護士から意地悪された事に今でも傷ついている。
高齢者が多い日本なのだから、もっと環境が良くなって欲しい。
ムラサキさんはやっぱり、何処か生命力が強いところがある。
それが無ければ、今日の状態は、難しかっただろう。
明日、家人はチームと共に ムラサキさんの家からテレビ、ラジカセ、衣類、
ご家族の お位牌、動物が飼えないからと大事にしている猫の縫いぐるみ等を
取って施設へ届ける予定だ。
実は明日は、ムラサキさんの友人の100歳だった方の葬儀なのだ。
今が大事な時だから やっぱりまだ、伝えていない。
施設に来て、友人も出来て楽しいと言ってくれた。
外出して、パール先生の詩吟の会に出られるくらい元気になってくれると良いな。