私が7歳の時に亡くなった。小学校一年生の時だ。

 

生きている時は大して会わなかったが、亡くなってからの方がよく話している。

 

祖父と前後して近所の蕎麦屋の息子さんが亡くなった。

 

当時 ウチは商店で母は経営、帳面付け、小売り、配達、集金、家の事と忙しく

 

料理好きであっても中々作る時間も体力も無かった。

 

よく近所のスーパーでコロッケやアジフライを買ってくるか、決まったところから

 

ラーメンや蕎麦、カツカレーを取った。

 

この蕎麦屋の息子さんは若く、当時配達を専門にやっていた。

 

いずれは店を継いだのだろう。亡くなってほどなくして蕎麦屋は廃業した。

 

私は祖父と、毎日のように会っていた蕎麦屋のお兄さんが亡くなって

 

私は、私であってワタシでない様な違和感を感じるようになった。(続く)