ふと目を覚ますと、隣にいたはずの君がいない。
ベッドから抜け出し君を探す。
見つけた君はベランダで空を眺めていた。
朝焼けに照らされた君はなんだかすごく綺麗で、僕は見惚れてしまったんだ。
僕の視線に気づいた君は『おはよう』って。
僕は見惚れていたことを隠すように、寝ぼけたような声で「おはよう」と答える。
「何してたの?」
『日の出を見てたの。ここから見える朝日はすごく綺麗だね。』
「まぁね。」
何度か見てるのにそんなこと一度も思ったことがなかった。
今日までは。
「風邪ひくよ。」
僕は君を後ろから抱きしめた。
夏の終わり。朝晩は少し冷える。
…なんて言うのは言い訳で、ただ君を抱きしめたかった。
『もうすぐ夏も終わりだね。』
「そうだね。……そろそろ部屋に入ろう?」
『うん。』
僕は君の手を引き部屋へと入る。
「ふぁ~…」
『ふぁ~…』
2人一緒にあくびが出た。
「真似すんなよ(笑)」
『そっちこそ真似しないでよ(笑)』
些細なことでじゃれあえるそんな2人でいられることが嬉しい。
「ふぁ~…もう一度寝よっか?」
『そうだね。』
僕たちは手を繋いだままベッドへと戻った。
そして、手を繋いだままもう一度眠りについた。

