ずっと昔、とある町で私は“チョースケ”の名で通ってまして。 こうなった経緯は本名から因んでとはいえ語ると長くなってしまうのですが、私もそれを特に止めさせるわけでもなくそう呼ばれるままにしてたんですが。
さらに遡って私が十代の頃からなんとなく癖というか習慣となっていたのが、ジーンズや皮パンの左の尻ポケットに折り畳んだバンダナを入れておくことで、大学時代などはこれをネタに「ハンカチ下に敷けば犯罪にならないからか!?」などとイジられたりもしたものでした。
 
で、最近になってその“チョースケ”と呼ばれてた町に行ったところ、久しぶりに会う人会う人
「秩父の二輪進入禁止の峠で赤いCBで走ってるチョースケを見たぞ。メット越しの目がチョースケだった!」
みたいなことを言われるのはまだいいが、
「関越で抜いてったろ!尻ポケットのバンダナで判ったぞ!」
とか
「私の車、刀で追い抜いてったでしょ! 左の尻ポケットの赤いバンダナ、あれチョースケだし!」
とか。

うーん‥‥‥こんなつまんないことでも、フルフェイスのヘルメットで顔が判らないバイク乗りの間では特徴というか目印になってしまうんだなあ?
なんとなく惰性でやってるだけではあるんだけど、一枚バンダナを持ってるって何かの時にいろいろと役に立つことはあるから悪くないとは思うんだよね?