つい最近、このマザボASUS ROG STRIX Z390-I GAMING の UEFI BIOSが更新されていたので(バージョン 2804) 、新しいものに入れ替えました。
これを機会にいろいろ設定を見ていて気が付いた事をご紹介します。
UEFI BIOS の中にコア倍率を自動学習し調整してくれるモードがありまねぇ...。
下はUEFI BIOS の Ai Tweaker 項目、CPU Core Ratio の設定です。
これを「AI Optimized」に設定すると、よく使う負荷条件や周囲温度の影響によるクーラーの放熱状況などを自動判断し、起動時に最適なコア倍率に変更設定してくれます。
夏場など気温が高かったり、変動が大きい季節などになかなか便利でしょう。
逆に高倍率で常に使いたい場合、勝手に最大倍率が変わるためデメリットでもあります。
私の場合、AI Suite3 の 5-Way Optimization でのおまかせOCで最初に設定されたのは、コア倍率が 軽負荷:50, 重負荷:49 でしたが、負荷試験を何度も繰り返していると、5-Way Optimization での再調整時に 軽負荷:50,重負荷:48倍となり、49倍にもどらなくなってしまいました。
また、しばらく軽負荷だけで使い続けていると、起動時に 軽負荷:51倍,重負荷:50倍 へ変更され、気づかずに負荷試験をしたらブルースクリーンで落ちる事態になりました。
ちなみに学習が反映され、倍率が変更されるのは起動の時の様です。
AI Suite3 でのOC 設定は、UEFI BIOSへは書き込まれないため、一番高く設定されたプロファイルをAI Suite3 の中でセーブしておき、起動のたびにロードする必要がありますが、UEFI BIOS での OC 設定は設定値が起動時にロードされ、一度設定すれば操作する必要がないのが利点でしょう。
この学習機能は、学習状況をリセットしたり、学習記録更新頻度を変えたり、学習を止めることが出来ます。
下の写真、Ai Twerker項、AI Features の画面に入り、「Recalibrate Cooler」でリセット、
「Cooler Re-EVALUATION Algorithm」で更新頻度、「Optimism Scale」で学習の影響力の大きさをセット出来るようです。
また、下の様に「Cooler Efficiency Customize」を「Stop Training」にすることでクーラの学習を止め、クーラの性能判断を固定することが出来るので、コアの倍率がクーラの状態で変わるのを避けるには、この設定に切り替えれば良い様です。
クーラー性能値を「User Specify」で手動で入れることも出来ます。
UEFI BIOS が学習しているクーラー性能値は、下のAI Suite3 画面で確認することが出来ますので、高倍率で固定したければこのベストの値を手動で入れれば問題ないでしょう。
この学習したクーラー性能値は、おおむねクーラーの種類によって下記の値に落ち着くそうで、自分の冷却システムがこの値に近いか確認してみると、十分に冷却性能を発揮しているかの判断材料になると思います。
周囲温度26℃のとき
小型の空冷クーラー :120pts
高性能空冷クーラー :140~150pts
簡易水冷クーラー(AIO) :150~155pts
フル水冷クーラ(カスタムループ) :160pts
今回の構成では、168~9pts でしたので、ほぼ上記値に近く (殻割しているから若干高いのかな?)、組み方に間違いないことが確認できます。
UEFI BIOS で F11 キーを押すと、AI OC のやり方の詳しい解説が出てきます。
内容が英文で訳すのがメンドウなので、Google先生に訳してもらおうと思ったのですが、BIOS 画面なのでコピペできず
しかたないのでモニタ画面を写真に撮り、Google先生に画像から文字起こししてもらって訳してもらいました。
その中に、AI OC の設定のやり方が書かれていました。
おおまかに言うと下記の手順だそうです。
BIOSのデフォルトの設定をロード、保存
Windows上でCinebenchとかの負荷テストを行う
再起動してUEFI BIOS を立ち上げる
AI Optimized に設定する
保存して再起動
Windows上で負荷テストを実施
安定していれば、これだけだそうです。 また、
周囲温度の変化に対応しているので、再起動時に倍率が変わることがある、
先に書いた「Stop Training」にするとプロセッサーとクーラーが変更されていないと判断し、コア倍率が変更されなくなる、
クーラー性能値はクーラーの効率を指していて、データを収集するにつれてこの値は変化する、
値の要因には CPUコアの温度、プロセッサーのリーク、周囲温度、CPUファンの速度が含まれる、
と書かれています。
その他にも、AIチューニング後に手動で設定する場合の注意点等も書かれているので、参考になります。