ハードチュービング その3
3.その他
最初下の写真の様なチューブ加工を考えていましたが、曲げ間隔が狭すぎて
上手く加工できませんでした。
2回目の曲げ位置を加熱しているときに1回目の曲げ部分まで熱が伝わり、1回目の
曲げ終えた部分が変形してしまいます
今回チューブの曲げRはチューブ径と同じ12mmで曲げましたが、この場合曲げと
曲げの間隔が35~40mm離れていないと加工が難しいです。
曲げRの3倍以上は曲げの間隔が必要かと...。
間隔が狭くなるところは、エルボフィッティングを使って90°曲げた後にチューブを
接続した方が良さそうです。
写真の様にフィッティングのすぐ根元から曲げたい時、フィッティングに差し込む
部分に熱が加わると若干の変形が発生してフィッティングに入らなくなってしまします。
その場合は差し込む部分に耐熱マスキングテープを巻いて熱が加わらないように
して曲げ、余分をカットすると上手くいきます。
写真の様な 90°の曲げを2か所入れられない場合は、Z字型にチューブを
曲げればいけそうです。
下の写真の様にベンダーをセットし、チューブの若干広い範囲を加熱し、2か所
同時に曲げます。
自己流でいろいろやってみましたが、もっといい方法があるのかもしれません
ハードチュービングの加工方法例自体が少なく、試行錯誤状態でした
やってる人少ないのですかね~
たった4本の配管を作るのに、失敗作の山になってしまいました
4.組立&水漏れテスト
チューブの加工が終われば、組付けです。
フィッティング内部の2本のOリングにチューブがかかるように、根元まで差し込みます。
チューブ側から見て、2本のOリングがチューブで潰れていればOKです。
きちんと根元まで差し込まれているか見えない場合は、チューブ単体でフィッティング
の根元まで確実に差し込み、チューブの根元にマーキングを入れ、PCに組み付ける時に
そのマーキングの位置まで差し込むようにします。
組付け後、いつものように洗浄と水漏れ試験を行います。
ハードチューブは水漏れしやすい様なので注意深く行いましょう
今回PWMポンプだったので、少々おっかないですが洗浄後にPCの電源を入れ、
ポンプを最大回転数まで上げて漏れがないか確認しました。
経験上水温が上がると漏れやすくなるので、PC通電状態で冷却FANを止め、循環だけにして水温を40℃ぐらいまで徐々に上げ、漏れが発生しないことを確認しました。
苦労しましたが、見栄えはカッコよくなりました。
ぜひ挑戦してみてください。なかなか楽しめます