いろいろと、合格者の目からみた技術士試験について、書いてきた。
それで、最初の話題にもどる。
技術士試験は簡単なのか ① の、続きだ。
技術士試験は、情報処理技術者試験に比べて簡単だ! と主張する、
おそらくは、自称技術士さんたちの発言は、正しいのか。
……ふう。
いや~、最初は、具体的な議論を書いていこうかと思ったのだが。
ちょっと、ここまでいろいろ書いてきたら、なんかこう。
すこし馬鹿馬鹿しくなってきたところがある。
いや、まともに題材として取り上げる価値のあった話題だったかな。
そんな気が、いまさらながらにしてくるのだが、どうなんだろう。
でも、過疎ブログにしては、意外とアクセス増えたし。興味ある人もいるのかな。
まあ、気を取り直して書いていこう。
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例によって、結論から書く。
技術士試験、難しいです。
ていうか、「難しい」というステータスがないと、この試験の存在価値はほぼなくなるね。
まあ、技術士受験者や合格者全員にアンケートとったわけではないので、個人の感想ということになろうかと思うが。
技術士試験なんか、楽勝という人がいるのは、否定しない。
しかしそんな人は、恐らくほとんどのIT資格試験でも楽勝な人だろうと思う。
少なくとも、情報処理技術者試験が難しいと感じる人の中に、そんな人はいない。
あと。
個人的には、情報処理技術者試験は、今なら最悪無勉でも、6割の確率で合格できると思う。
(8割といいたいが、謙虚に6割とした。)
既に合格している区分なら、1週間程度、そうでないなら、1ヶ月程度の勉強時間をくれれば、
8割から9割5分の確率で、ほぼ合格にもっていけると思う。
(10割といいたいが、謙虚に以下略。)
(いや~それでも昨年のプロマネは、問題番号にマル付け忘れでD判定だったが(汗))
(まあ、油断は禁物ということだ。絶対はない。自戒。)
しかし、技術士試験は、そこまでの自信はない。全くない。
もう一度やるなら、半年から1年は、ガチで受験勉強やる必要があると思う。
なんだろう、関ジャニの仕分けで、子供相手にガチで戦ったマイローさんのような悲壮感を漂わせながら。
必死こいて勉強する必要があると思う。
なんでかというと、何べんも書いたが、
技術士試験の競争相手は、情報処理技術者試験やベンダー資格の複数保持者だからだ。
いや、その筈だからだ。(博士号とかもってる人は、資格は技術士だけの人もいるらしいが)
そして、技術士受験に来るやつら(w)は、記念受験するような甘いやつはいないからだ。
こんなマイナー試験、会社の補助もほぼ出まいし。
日経BPの「いる資格いらない資格」では、報奨金ナンバーワンだったが、そんなのはごく一部だ。
そしてその記事みればわかるが、会社がとって欲しい資格の上位に、技術士は入ってこないのだ。
それはそうだ。情報処理技術者試験やベンダー試験は、会社の歯車になる資格で、役に立つが、
技術士は、会社の枠組みを突破する資格だからだ。
例えば、会社の方針が公益に反すると判断したなら、
技術士は、最高峰の誇りと良心に従い、体を張って、会社の誤りを正す義務があるのだ。
社長! あんた、間違ってる!
クビになれといってるようなものだ。どういうことだ文科省(w
なんとも厳しい義務を課す資格だが、そうなんだから仕方がない。最高峰の称号は厳しいのだ。
最高峰の誇りを胸に、世界のために日夜たたかう、正義の技術者。
それが技術士。
「仮面ライダー技術士」
な~んて番組が、そのうち出るに決まっている。ああかっこいい。
課題はビジュアル面だ。 主役はおっさんか爺さんだから。
で、そんな資格とる人に、会社から補助なんか、でるわけない。
そしてベンダーほどじゃないが受験料が高い。
合格後の評価も、ほぼされない。
合格率は、今となっては情報処理技術者試験より低いし、人によっては交通費宿泊費がいる。
そんな条件でも、受験しにくるやつらだ。
おっさんや爺さんが、残り少ない生命力と、死臭じゃなかった、加齢臭ぷんぷんさせながら、目を血走らせて受ける試験だ。
確実に、私より、よほど優れた技術者ばかりだろう。きっと。
尊敬すべき競争者、というところか。
そういう、尊敬すべき奴らどもを相手にして、もう一度、上位10%に食い込むのは難しいと思っている。
できないとは思っていないが。簡単だとも思っていない。
銀英伝で、ヤン・ウェンリーと帝国の双璧が戦ったら、ってな仮定があったが、そんな感じ。
このたとえで、どれだけの人がわかってくれるのか、知らんけど。(w
ああ、なんか、難しさを論証するというより、脱線ばっかりになった。
眠いので、今日はここまで。