私の名前は・・・、まぁ特にない。


こっちは・・・、特に考えてない。


幾多の困難を共に乗り越えてきた親友、なのに名前がない。


修羅場もいくつかぬけてきた。


そういうものにだけ働く勘がある。


その勘が言っている。


「へぇ、戦力分散と時間稼ぎかぁ・・・、無理だろそれ」


「力量差って言うものがわからないのだろうか、こいつらは」


「私の『無影』で消しちゃいましょうか?」


私はここで、死ぬ。


――――――――――――――


「ちょちょちょっと!分散とか時間稼ぎとか!意味わかんないわよ!」


一体何なのこの男たちは!


急に現れてなんか言い出したと思ったら攻撃しだしたし。


終いには『本命じゃない』とか言って時間稼ぎとか。


「ててTERUちゃん、どどどどどどどどどどうしよ!」


Noelもこんな状況だし、でもこうなりゃやることは一つよね・・・。


「やってやる・・・!貫け!『黄閃』!」


私の力『黄閃』は一本の槍。


性質は黄、能力は最速で最高出力の―――――


「落ちろおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


雷撃!!


――――――――――――――――


「へぇ、俺が本命ってことかい、うれしいこと言ってくれるじゃないの」


意味のわからないことになってきたなぁ・・・。


味さんと先生と一緒に歩いていたらさぁ。


なんか男と女が前の方にいるなぁとか思ったら、襲ってくるし。


味さんが本命とか言い出すし、先生も『俺本命ちゃうねん』とか言ってるし。


「そうだ、目的は味付海苔の捕獲、生きていれば何してもいい、とのことだ」


相手の禿げて渋いおっさんが味さんに向けて言ってくる。


女の方はというと、サングラスをつけて、後ろの方で黙っている。


「それは無理なことだな、あんたもうまそうだが、今は後ろの奴らでお腹一杯でね」


へ、俺も入ってんの?


「『何してもいい』と言われたのでな、手荒くするぞ・・・?」


おっさんが着ていた黒いスーツのネクタイを緩めながらそういうと、周りの空気は一変した。


こう、なんていうか張り詰めた、と言うのか、いるだけで吐き気がしそうだ。


「・・・、後ろの女はお前たちに任せた、あのいい男は俺がヤル、いいか?」


ヤル・・・?


「わわ、わかったよ」


ううう、俺の能力あまり直接戦闘には向いてないのに・・・。


「纏え!『翠鎧』!」


「断て『黒牙』」


「撒け!『紫雲』!」


「蝕め!『灰鶴』!」


「止めろ『白空』」


ほぼ同時に能力の発動は起きた。


・・・無事に済めばいいけどなぁ。


―――――――――――――――


・・・これは非常にまずい。


俺の『白鶴』の無限射程と自動追尾においては、相手の能力と相性はいい。


が、それは守りだけだろう。


壊せど壊せど、ひたすら向こうの女の子は破片を生成してくる。


ブレイズも加勢してるが、それでも防戦一方だ。


むこうの大男が加わると、圧倒的に不利になるだろう。


「ちょっと、あんたも手伝いなさいよ!」


「・・・了解」


げ、どうやら相手もそれに気付いたようだ。


まずい、これは非常にまずい。


「力を『翠龍』」


大男はそういうと、その両手に翠色の大剣を具現化した。


性質は翠なので、恐らく近接戦闘だろう。


となったら非常にまずい。


こっちには遠距離戦闘しかいない!


もうだめだ!死ぬしかない!


神様!助けて!


『・・・助けたいのは山々なんだけど、これはあんた達の力でどうにかなる運命だから・・・』


そ、そんな!この相性差!どうすれば覆んだよ!


『2対2で遠距離ふたりと近距離と遠距離、冷静になって考えたらほぼイーブン。


 ただ、向こうの手数が多いだけだよ』


じ、じゃあ、どうやれば!?


『これ以上はダメー、私は消えるから、頑張ってね』


そんなああああああぁぁぁぁ!!!!!!!!








昼寝してたら、夢の中で知らないおっさんから


「昼寝も大概にせぇよ」って言われておきた。





明日も日曜日。


最高!




んじゃまた。