その日は朝から雨が降っていた。


いつもは自転車をぶっ飛ばして学園まで行くのだが、雨が降っていてはそうはいかない。


仕方なく味気のない透明のビニール傘を片手に、いつもの登校時間より早く家を出た。


外を見るとそこまで雨は強くない。


傘ってもんは中々不便で、最低限といえるぐらいの領域でしか雨から守ってくれない。


歩いていれば足だって傘の領域からでることだってあるし、カバンをかけていればカバンも濡れるだろう。


その分、大して降っていないのは不幸中の幸いといえるだろう。


学園には、直行のバスが通っているので、最寄のバス停まで歩くことにした。


そこまではたいした距離じゃないので、数分もせずバス停に着いた。


バスが来る時間は、覚えていればあと五分もしない。


バス停のところの屋根の下には、先客が数名いた。


そのうちの2、3人は自転車で来るときに良く見る顔で、バス通学者だろう。


それ以外は、恐らく俺と同じような状況下のものだろう。


その中の一人は、傘を持っていなかったのだろうか、持っていたタオルで、しっとり濡れている髪をタオルで拭いていた。


制服の白さが肌の色に良く映える奴、新星だった。


「傘ぐらい持ってろよ・・・」


俺がそういうと、新星はタオルで出来た隙間から俺に目を合わせてきた。


「ん、眉毛か、いやな、傘って学校に置いとくものだろ?だから学校にあるんだよ」


いや、だろ?とかいわれても知らんし、そもそも違うだろう。


「まぁ、俺の中でのルールだから仕方がないといえば仕方がない」


今すぐそのルールは捨てた方がいいと思うが。


「そしたら、もし学校にいて帰るときに雨が降り出したらどうすんだよ」


折り畳み傘って知ってるか?


「知っとるわ、なめてんのか。でも、折り畳み傘小さいから嫌いなんだよね」


なら一生そうして濡れてろよ。


「まぁ、水に滴るうほっいい男とも言うしな、これはこれで」


なんか余計だ・・・。


そうこうしている内にバスが来た。


バスには見慣れた制服がいつもあって、ギリギリ座れるぐらいの乗員数だった。


俺と新星は一番後ろが空いていたので、そこに二人で座った。


俺は手前から見て左側、新星は右側に座ったので、ちょっとした占領状態だった。


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「ん、新星と眉毛か、なんか後ろがすいてると持ったらお前らがいるからか」


shibaが黒い高そうな傘を持ってバスに乗ってきた。


その言い方はなんか俺らが学園の生徒に嫌われているような言い分だな。


「ははは、冗談だ、空いているなら座るぞ」


そういってshibaは俺と新星の間に、よいしょ、と言いながら座った。


そう言えば、shibaっていつもバスなのかな。


「違うぞ、それは違う。いつもは優雅に日傘を差しながら登校している」


へぇ、優雅かどうかは知らんが。


「優雅だ、私が言うから優雅なんだ」


なんかやたらと優雅にこだわっていた。


『優雅って眉毛のこと?』


うるせー、神様は黙ってろ。


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「おー、見慣れた顔だー」


「そこ、空いてるから座っていいかな?」


コバルトとエタブレが一緒に乗車してきた。


手元を見ると、傘は一本しかなかったので、そういうことなのだろう。


俺と新星は適当に返事をし、二人は「ありがとー」と、お礼を言った。


真ん中で偉そうに足を組み座っていたshibaは少しムスッとしていたが、二人を渋々受け入れた。


shibaがどうしても真ん中を譲らないので、コバルトは新星のほうへ、エタブレは俺のほうに座った。


大体、一番後ろの席は五人で座るように出来てるの思うので、最初に比べると少し狭い気がした。


と、言うより実際狭い、しかも隣はエタブレと言えども女の子だ。


新星だったら安心できるが、なんか今になって体臭とか気にし始めてしまった。


しかし、今それをカバーしようとしたところで逆に不自然だ、ここはもう、それがないことを祈って、学園に着くのを待った。


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バスの中が、立っている生徒が多くなってきたこと、ようやくバスは学園の敷地の中に入った。


3年から順番に校舎の方につくので、2年の俺たちは次で降りるということになる。


俺の右側の方では女子たちがなんか色々しゃべっていたが、妙に緊張してしまって、何を話していたかはわからなかった。


3年生を降ろし終わると、バスは2年の校舎の方へ向かった。


ようやくこの妙な緊張から開放されると思うと、変な余裕が生まれてきて、右側の会話が耳に入ってくるようになった。


「今日の英語の小テストってさぁ、結構面倒くさくない?」


ん、コバルトの言葉に疑問が生まれる、英語?小テスト?


自分の右側にいるエタブレに尋ねることにした。


「え?聞いてなかった?授業終了前に先生言ってたけど」


授業終了前・・・?確か・・・。


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「んじゃあ、次の時間この見開き二ページの分、小テストするからなー、しっかり勉強しろよー」


・・・、・・・、Zzz・・・、Zzz・・・、Zzz・・・。


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寝てました・・・、エタブレどの辺で何が出るんだ・・・、教えてくれ・・・。


「えー、私に聞くんだったらshibaに聞きなよぉ」


んー、それもそうだな、教えてくれそうにないけど。


「はぁ?自分で何とかしろよ、面倒くさい」


ほらな。


俺はコバルトのほうへ目をやった、多分このとき、俺は泣きそうな目をしていたと思う。


コバルトは、申し訳なさそうに、微笑んで、「ごめん・・・」といった。


聞くな、と言いたいのだろうよ、ここはもう、頼みの綱の新星だ。


「新星、話は聞いていただろう、頼むよ。


人間三人向こうの新星にそういうと、新星は会話のないような聞いていたようで。


うん、聞いてはいたんだろうよ、でも。


「あのなぁ、眉毛。俺が事前にそれに備えてくるような人間に見えようか、いや見えまい」


反語で一蹴された、うん、わかっていたよ、なんとなく。


これはもうどうしようもない、エタブレも新星と同じようなものだろうから、本当にどうしようもない。


味さんに頼むと、見返りとして失う物の方が怖いから聞けないし。


どくろは、俺と同じようなものだろうし。


TERUは別のクラスで。


Noelは・・・、論外だ。


これは本当にどうにかするしかないな・・・。


バスを降り、急ぎ足で教室に向かうと、教室内も同じような話があったので、聞き耳を立てて、該当部分を確認できた。


あとは、短期間で記憶するだけだな。


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ちなみに、Noelは遅刻してきた。


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テストは4限目にあったので、時間はそこそこにあった。


まぁ、大して難しい問題じゃなかったので、割と出来たと思う。


教師が終了の合図をし、回収するように呼びかけたとき、目の端に移ったNoelとドクロの表情は呆然としていた。


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昼休みになると、教室の中は、購買に向った生徒以外の生徒しか居らず、割とすいていた。


俺はというと、母親が作ってくれた弁当を持ってきているので、その心配はない。


両親は仕事の関係で海外に行ったりはしていないので心配はない。


右隣の新星の様子を見ると、なにやら馬鹿でかい水筒からそうめんを出して豪快にすすっていた。


「なんでそうめん?」


「いやさ、そうめんおいしいじゃんか、そろそろ夏だし」


確かに、この雨は梅雨の始まりとかニュースでなんとか。


購買で飲み物を買ってきたshibaたちが戻ってくると、案の定同じようなことを言われていた。


なにやら、新星は猫舌なので、勢いよく食べれる麺類は貴重らしい。


『うどんは好きだけど、熱いから困る。だけどそうめんは火傷とか絶対しない、話のわかる奴だ』


とか言ってた。


気持ちのわからんこともない。


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さて、飯も食ったし、暇だし、どうしよっかな。


ニア 教室ではしゃぐ


    図書室に行く


     適当にぶらつく


      トイレに行く






選択はフリーダム。


選ぶ人いないと思うけど。




前回の歌詞のタイトルは「」とかいて「スペース」と読みます。



明日から法事らしいので知らない親戚たちに顔を出しに行きます。


ハトコとかいたらまだ救われるんだけどな。


男ばっかりだったら死のう。


でも、逆に女ばっかりでもいやだな。


年上ばっかりでも嫌だな。


まぁ、あんまり話さないから大丈夫だろうな。





関策氏ね。




んじゃまた。