という訳で。
続きです。
それは普段、生涯かけても見ることが無い風景だった。
黄色く咲く向日葵の花と、白く輝く雪の見事なコラボレーションだった。
一年中咲くと、こんな風景も見れるのか、と深く感心していた。
自分の隣には、あのときの少女が立っている。
白い息を吐きながら、あのときとは対照的に、黒のコートと、黒のニット帽を身にまとって。
‘寒いね’
白い息を吐きながら、少女は確かにそう言った。
―確かに、寒いな―
自分も白い息をハァーと出しながら呟く。
‘その格好じゃ、寒いでしょう?’
その時気づいた、自分が着てた服はいかにも寒そうな、薄いシャツだったから。
―向日葵たちの中に入ったら、暖かいのかな―
‘さぁ、わかんない’
自分は取り敢えず入ってみることにした。
中に入ると、確かに外とは温度が違った。
暖かかった。
―君もこっちへきなよ、意外に暖かいからさ―
それを聞いた少女は、ただ、白い息を吐きながらこう呟いた。
‘私は、そっちへ行けないから・・・’
少し寂しげな笑みを見せ、俯いていた。
―なんで、なんでこっちへは来れないの?―
少女は顔を上げ、あのときと同じ笑みを浮かべて、一歩、一歩とこっちへ近づいてきた。
そして、向日葵と向日葵の間を通ると同時に、世界は再び変わっていた。
一面、ひたすら、真っ赤だった。
続きます。
いやね、車輪を知った後でね。
なかなか面白いね、んで、その辺の夢。
んじゃまた。