東京ビッグサイトのイベントのすぐ後、
営業Iさんから、また現場見学会のお誘いが来た。
とりあえず行って見ようと思い、
約束の日に現地で待ち合わせをした。
IさんとXさんが現場で待っていてくれた。
家に入る前、妻が外観を見たいと、
家の周りをクルリと回っていた。
ちょうど夏の盛りの昼間。
ガラスが緑色に反射していた。
中の様子が見えにくい。
Xさんに特殊なガラスか聞いてみると、
三井ホームは標準でLow-Eガラスを
採用しているとの事だった。
私たちは、この時初めて
Low-Eガラスの存在を知った。
本来ならば、遮熱を目的とされるものだ。
Low-Eガラスと言っても
一概に遮熱だけではなく、
金属膜のコーティングの面によって、
遮熱タイプと断熱タイプがあるらしい。
特に寒い地方などは、
Low-Eガラスと言っても断熱タイプが一般的だ。
私たちは外から反射して
家の中が見えにくいという点が、
魅力に感じた。
まあ、それはLow-Eガラスの本来の
目的ではもちろんない。
結局、今の家はトイレ、洗面所、風呂場
以外は全部Low-Eガラスにした。
家を建ててから知ったのだが、
Low-Eガラスにも遮熱タイプと
断熱タイプの二種類ある事がきちんと
営業から説明を受けていれば、
間違いなく断熱タイプのものを選んだだろう。
地域がら遮熱タイプがこの辺では主流であるだろうが、
冬場の寒さを考えると、断熱タイプが良かった。
もちろんうちを建てた営業からは、
一切そんな説明を受けなかった。
おそらくその辺の知識もないのではないかと感じている。
うちの現場監督のOさんもLow-Eガラスが
遮熱タイプと断熱タイプが
ある事を知らなかった。
最近、うちから教えたのだ。
現場で実際の中を見せてもらったが、
相変わらず三井ホームのデザインはしゃれていて
うちには、魅力的に感じた。
夏場に見学に行ったのだが、
全館空調で、とても快適だった。
施工も、とてもていねいだ。
何ヶ所か三井ホームの現場見学会にも行った。
そのたびに、三井ホームの
担当営業Iさんと店長Xさんと話しをした。
私たちの希望を伝え営業さんがプランを提示してくる
と言う作業の繰り返しだった。
見学が一通り終わった頃、
XさんにLDKの隣りの和室に招き入れられ、
そこに座らされた。
お金の話を具体的にしたかったようだ。
Xさんが私に三井のローンの用紙を出してきた。
そのローンが組めるかどうか審査したいので、
書いてくれと言うのだ。
まだ三井ホームで建てるとも決めていないし、
正直困ってしまった。
たたみかけるようにXさんがせまってきた。
三井ホームは、やはりお値段も一流なのだ。
それに、三井ホームの場合は他のハウスメーカーと比べて
予算の算出方法が違っていた。
わたしは何処のハウスメーカに対しても、
「土地と建物合わせて、この予算で収めたい。
だから借入金額はこれと決めた金額以上は上げられない。」
と、常々言ってきた。
しかし、三井ホームの考え方はわたしの考え方と大きく違っていた。
Xさんの説明によると
「月々の返済金がこの金額だとすると、
年間でこれ位の返済になる。
仮に30年ローンだとすると
今の金利がこのくらいだから・・・
スパッツさんの年収ですとこの位は、
融資が受けられると思います。」
とかなり強めに主張してきた。
あきらかに私が考えている
予算と大きくかけ離れていたし
そこまでの金額を借りてしまって、
返済がきちんとできるか心配になったし、怖くなった。
とにかく今日、明日中にも
ローンの用紙を提出してくれと言われ、
結局、三井ホームはお断りした。
デザイン、設備関係は申し分なかったのだが、
残念だったが仕方なかった。

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