私が19歳で出逢った犬スパイク(当時1歳)
近所のペットショップに彼はいた
サークルの中にワラワラとたくさん騒ぐ犬の中
片隅に寂しげにお座りしているアプリコット色のプードルだった
視線も合わせなかったスパイク
店員さんにスパイクのことを聞くと
知り合いの方がトリマーを目指す為に飼い始めたのだそう
ところが言う事を聞かない
臭いからお風呂場に連れて行き湯船に突っ込む
そんな事が日常だったらしい
しかも幼犬の時・・・
どれほど人間が恐怖だったろうと思う
自分の事さえもままならない19歳の自分だったのに
スパイクの瞳が焼き付いて離れず
里親を申し出た
可愛がってくれるならと・・・スパイクを家族に迎えた
家に来てもスパイクはブルブルと震えていた
先住犬のリックがいても
スパイクの指定席はテーブルの下
そんな状態は1年は続いた
うちへ来てからの初めてのスパイクのシャンプー
怖い思いをしたスパイクを少しでも安心させたくて
自分の手できれいにしてあげたくて
スパイクがいたショップの定員さんに
教えていただきながら初めて犬を洗った
シャンプーは何とか出来た
ドライヤーが全くできなかった
プードルの毛が真っ直ぐ伸びなくて
夢中になってスリッカーをかけていたら
スパイクがギャン!って鳴いた
私を恐怖に駆られた眼差しで見ていた
申し訳なくて悔しくて涙が止まらなかった
この時に心が決まった
スパイクを恐怖にさせることなく
この手で綺麗にしてあげられる
トリマーになる!
スパイクとの出逢いが
長い私のトリマー人生へ導いてくれました

