ペンペン、今日はお前念願の場所に行くぞ!
ふーん
もっと、喜べ!
いや、ジャージーがボクの行きたいところを
把握しているとは思えないから 期待してないだけだよ
何? 期待はずれだと言いたいのか 行く前から
うーん・・・ そこまで言うつもりじゃなかったんだけど・・・・
とにかく行けば度肝を抜かれるぞ
たぶん ボクの予想が当たって、
ジャージーが度肝を抜くかも
何だって?
じゃあ、言ってみろ
おおよそ「海中展望塔」でしょ
ふふふ 残念だったな
答えは「海の資料館」だ!
見苦しいね
どうせ、見学し終わったら行くんでしょ 展望塔 近くだし
うっ・・・
どう、抜かれた?
いいや お前が当てることぐらい予想済みだ!
とにかく中に入るぞ!
はいはい
・・・・・・・
というか、行きたかったのはジャージーのほうだよね
何言ってるんだ!
お前だって行きたそうな顔をしてたじゃないか
そう?
何となくジャージーに合わせてただけだよ
房総半島の成り立ち・・・
古生代から中生代にかけて、
本州造山運動と呼ばれる地殻変動が起り、
千葉県の一部が誕生した・・・か
ま、昔は海に潜ってたってことだね
銚子には千葉県最古の地層があって・・・
・・・そうだね
銚子は確か チーバくんの耳のあたりだよ
それ、千葉県民以外には通用しないって
何処かに書いてあったぞ
チーバくんのこと?
ああ・・・ ゆるきゃらグランプリで上位に入ってくれれば、
全国で通用するようになるのにね
ボクたちは・・・うーん 手のあたりかな
何とも言えない位置なんだよ 説明しづらくて困っちゃう
千葉県にも化石なんてあるのか?
恐竜ほどのものはないけど、貝とかならあるんじゃない?
ほら 例の銚子には中生代の貝の化石が飾ってあるじゃん
聞いた話によると銚子ではアンモナイトも見つかるって
エーリアンモナイトがか!?
まあ・・・エイリアンではないと思うけど・・・
おお 今度はタコ漁だな
房総の漁師はマダコが泳いで旅をすることを知っているので、
毎年、冬になると北からやってくる回遊性のマダコを
独特の漁法で捕ってきたそうだ
回遊タコの生態が解明されたのはごく最近のことで、
根付きタコとは同じマダコではあるが、
根付きのと比べて回遊タコは豊富な魚介類を
食べているため大きく成長する
そんなタコを漁師はタコ壺漁、見せ餌によるタコ釣りで、
捕ってきた、って書いてあるな
これは海女さんの仕事着だね
今でも房総には海女さんが少ないけれどもいるんだよね
朝の連続テレビ小説で人気になったんだよな
1回も観たことないが・・・いつやってるんだろうな
みんないつの間にか見ていて不思議だ
その前にボクたちの家は1チャンネル映らないんだから
何しても観られないよ
そういえば何で1チャンネルだけ映らないんだろうな
不思議だ・・・
右の銛はマカジキ突きに使われる突棒だね
最近では銛先に24ボルトの電流を通す"電撃突棒"が
多く使われているんだって
それで、真ん中の不思議なゴーグルは海女さん用のもの
左右の袋を膨らませてから海に入ることで、
水圧で袋が押しつぶされ、
中の空気が水中眼鏡本体に送り込まれる仕組み
こうすることで眼鏡が顔に押し付けられたり、
眼が充血するなんてことが防げるんだって
いわゆるスクイズ現象っていうのが・・・・
何だ? スクイズ現象ってのは?
さあ、何だろうね
何だ おまえにも知らないことってあるんだな
ボクが何でも知ってると思ったら大間違いだよ
ほとんど知ったかぶりで済まして・・・・
え? 何だって?
いや、聞かなかったことにして
何でこんな石が置いてあるんだ?
どこにでもありそうな石じゃないか
ふんどん潜りに使われた石だよ
海女さんが無駄な体力を使わずに
速く水底に達するために使った石で、
このように潜る素潜りを"ふんどん潜り"っていうんだ
明治時代後半に現れた方法なんだけど、
現在では使われてないみたいだよ
へー 帰るときが大変そうだな
これはこれは
観光大使志望のお前さんが好みそうなものじゃないか
別に志望なんて・・・
早くボタンを押してよ ジャージー
ボクはそこまで野心があるわけじゃないんだからね
はいはい
おっと、これは「八幡神社」だな
屋根が錆びついて、しかもかなり傾いていた神社だったな
そして「八幡岬公園」
お万の方の像があったところ
あの時は曇ってたし日が落ちてきたころだったから、
海はここまで青くなかったね
これはおそらく「官軍塚」だな
戊辰戦争末期の悲しい事件を今に伝えるところだ
いいね!JAXAの勝浦宇宙通信所だよ
行きたかったんだけど、
今は土砂が崩れていけなくなっているんだよね
あと、幕張の「宇宙博」! それも行きたい!
おお それなら私も行きたいぞ!
色々なグッズが売ってそうだし、面白そうだ
ただ、行く機会が全然なくって
・・・本当に残念だよ
せめてスタンプラリーの景品はもらいたいよね
まあな
まだそこまで集まってないが、なんとかなるだろう
ペンペン
また、クラゲのときみたいに解説してくれ
やだよ
クラゲの解説したときだって、分かんなかったでしょ?
ボクの解説下手だからさ
いいじゃないか
簡単でいいんだ
解説があったほうが面白いじゃないか
・・・・・・・
じゃあ・・・受精したところから・・・
緑色だけど真ん中は「卵黄」だよ
そこから細胞分裂を起こしていって・・・
2細胞→4細胞→8細胞→16細胞→桑実期
ここまでいくのに6~7時間かかるんだ
桑実期は桑の実を想像すれば大丈夫
そして、10時間もすると原腸形成が始まるんだ
12時間たつと、回転運動を始めて、
卵膜を破って水中に孵化する
この幼生を"担輪子"と呼んで、
東部の繊毛で水中を浮遊するんだ
ちなみにクラゲの幼生はプラヌラ幼生だったね
もう、クラゲのことは忘れちゃったから
合ってないかもしれないけど・・・
そして2日も経つと何となく貝っぽくなって
これを「ペリジャー」って呼ぶんだ
まだまだ続くよ
これは5~7日経った姿 「葡匐期幼生」 (ほふくきようせい)
かなり近くなってきたね
繊毛・蓋が退化してきて、大きくなった足で歩くようになるんだ
歩くというか這う? いや、ほふく前進?
こちらも「葡匐期幼生」だけど、
もっと時間が経って繊毛・蓋を失っちゃった姿だよ
発達した触覚で植物プランクトンの付着けいそう類を食べ始めるんだ
そして1か月くらいでこのような姿に
「幼貝」と呼ばれる状態だけどまだまだ1ミリなんだ
殻が薄いから内臓が透けて見えるんだよ
そしてついに最終形態の「稚貝」(ちがい)
受精から6か月が経ち、大きさは1センチに
カジメやアラメのような海藻も食べるようになるんだ
何か、ジャージーが好きそうな顔してるなあ このアワビ
ふぁ~ 何か呼んだか?
まさか、寝てたなんてことないよね?
まさか!
大きさ10mの巨大アワビの話だろ?
・・・
え、違うの?
じゃあ、ことわざか?
ほら「鮑の貝の片思い」なんてのもあるしな・・・・
はぁ・・・ 牛と鶏の結婚式でもーけっこう
さ、アワビは終わりにして次行こう
一通り見たが、資料館には知らないことがたくさんあって、
勉強になるな
ボクのアワビ解説、無駄にならないといいんだけど・・・
パネルに書いてあった説明、丸写しだけどね
じゃあ、次の目的地へレッツゴーだな
ジャージーご要望のあの場所だね
魚が泳いでいることを祈るよ
では「海中展望塔」へ行くころに・・・・・・・








































