―ラビット×ファイター―
戦場・・・・というか、朽ち果てかけた廃墟らしき建物・・・・まぁ、いわゆる、
ビル群みたいなところに2人の男女がいた。
ラビットとファイターだ。
おそらくは、第1戦目がこの2人なのだろう。
「恨みはないが、加減はなしだ」
「あはは、私も本気いっちゃうよー」
「ふぅ、なんと言うか、気分が阻害されるな・・・」
「ねぇねぇ、聞きたいんだけどさ」
「ん?」
「ファイターって何?」
「ブチッ! お、おま、それ、喧嘩売っているのか!!」
「へ?」
ラビットの質問が、ファイターに怒りを与えてしまった。
実際、ラビット自身はその気は無かったんだけど、
名前が『ファイター』ってこともあって、結局、小さい子供の虐めみたいに感じてしまったんだろう。
「ファイターとは、”戦闘に特化した戦士”のことだ!!」
待ちきれず、ファイターはラビットに攻撃を仕掛けた。
プロフィルもそうだが、『通販』などで修得したにしては、動きがすごすぎる。
もう、なんだか、これじゃプロの格闘家も
『今まで辛い思いしてきたのは何だったんだ!』
って言いたくなると思う。
それをラビットは簡単に避けているわけだから、それもそれですごい。
「じゃlじゃぁ、その体から出てるのは??」
「オーラのことか?」
「へぇ、オーラっていうんだ。 すっごーい」
「む・・・」
しゅるるっと、瞬時に腕に巻かれている包帯が剥がれ、それをラビットの脚に絡め、
巻きつかせ、自分が回転するのと同時に地面にたたきつけた。
「きゃぁ!?」
「オーラは、”強さ”によって、大きさも違う」
拳に力を込め、殴った。
ゴンッ!!!
鈍い音だ。
「・・・・今のを避けたのか?」
「ニヒヒ、あたし、ラビットだから♪ 」
と今度はラビットが姿を消した。
いや、消したのではなく、移動したのだ。
ファイターの真後ろに。
「な・・・にぃ!?」
「にゃはっ!」
ドォン!!!
強烈な蹴り。
その証に、ファイターがぶつかった建物はほぼ崩れかけてしまっていた。
「必殺技の1つ! 『ラビット・レッグス』!!!」
説明・・・・しておこう。
ラビット・レッグスとは、ラビットの脚に炎がともり、
急激に脚力が上がる技・・・・だ。
たぶん、オリンピックにこんなのいたら、みんな
声をそろえて言うはずだ。
『チートジャン』と。
「くぅ・・・・。」
「チートにチートだったら問題ないでしょっ」
「これは、またすばしっこい兎だ・・・。なら、こちらは移動術を使うまで」
スタタタタタタタ!!!
壁とか壁とか高さとか無視して真っ直ぐ進んでくる。
ファイターの言う、移動術とは『パルクール』のことだ。
ラビットの頭上に到着し、即座にオーラを拳に溜め込んだ。
「オーラの鎧(右拳)!」
バキッ、ドォン!!!
「きゃぁぁぁぁあ!?」
ーチート、チート、チート!! あんなのあり!?ー
「言っておくが、私はあらゆる戦闘にも順応できる」
「えぇー・・・・じゃぁ、仕方ない。『Carrot☆Crrow』(人参の爪)!!」
人参の形をしたナイフ。
それをラビットは指と指の間に挟み、固定。
ファイターを攻撃する。
「な・・・・」
「すぱぱぱぱぱぱぱ!」
「オーラの鎧(防壁)!」
バキッ!!
ナイフが折れた。
そのとき、ラビットがもともと持っていた本物の人参が地面に落ちた。
勢いもあったわけで、
人参は、無残な姿に折れた。
「あ・・・あぁぁぁ・・・・! 私のニンジンぅぅぅうぅぅうぅぅぅうぅ!!!!」
「え・・・えと・・・ドン・・・・マイ?」


