「白い恋人…」
それは、42歳主婦・山田花子の脳裏にこびりついて離れない、禁断の言葉。あのサクサクのラングドシャと、とろけるようなホワイトチョコレートのハーモニー。ああ、想像するだけで、花子の口の中には唾液が洪水のように溢れ出す。
「でも、近所のスーパーには売ってないのよね…」
そう、花子の住む町には、「白い恋人」を売っている店がなかった。ならば、行くしかない。白い恋人を求めて、3000里の旅へ!
「まずは情報収集から」
花子は、得意のネットサーフィンで「白い恋人」の販売店を調べ始めた。すると、意外な事実が発覚する。どうやら、「白い恋人」は北海道限定のお菓子のようだ。
「な、なんですって!?北海道!?」
遥か北の大地にのみ存在する、幻のお菓子「白い恋人」。花子の冒険心が、否が応でも掻き立てられる。
「決めた!北海道へ行く!」
こうして、花子の「白い恋人」を求める旅が始まった。まずは、最寄りの空港から新千歳空港へひとっ飛び。しかし、ここからが本当の冒険の始まりだった。
「白い恋人…白い恋人…」
花子は、空港内を隈なく探し回った。しかし、どこにも「白い恋人」の姿はない。
「まさか、空港にもないなんて…」
落胆する花子。しかし、諦めるわけにはいかない。花子は、空港のインフォメーションで「白い恋人」の情報を聞き込み、ついに「白い恋人パーク」なる場所の情報を手に入れた。
「白い恋人パーク…?そこに行けば、白い恋人に会えるのね!」
花子は、レンタカーを借り、一路「白い恋人パーク」を目指した。しかし、北海道の広大な大地は、花子の想像を遥かに超えていた。
「あれ?ナビが示す目的地は、まだずっと先…?」
延々と続く一本道。周りには、牛や馬がのんびりと草を食む姿ばかり。
「本当に、こんなところに白い恋人パークがあるのかしら…」
不安が募る花子。しかし、その時、目の前にメルヘンチックな建物が現れた。
「あれは…まさか!」
そう、そこが「白い恋人パーク」だった。花子は、歓喜の声を上げ、車を走らせた。
「ついに…ついに会えた!」
花子は、念願の「白い恋人」を手に取り、頬ずりした。そして、待ちきれずに一口かじる。
「ああ…この味!この味を求めて、私は3000里も旅をしてきたのね!」
花子は、至福の表情を浮かべた。こうして、花子の「白い恋人」を求める冒険は、無事に幕を閉じた。
「白い恋人」を求める旅は、決して楽なものではなかった。しかし、花子は諦めなかった。なぜなら、そこには「白い恋人」があったから。
「白い恋人」は、花子にとって、まさに恋人そのものだった。