初の裁判傍聴 | がんばる地上の星たち!高知と松山のまんなか・仁淀川町

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土佐の山間・仁淀川町(によどがわちょう)の(元)地域支援企画員の日記!

以前から、裁判傍聴をしてみたいと思ってはいたが、行く機会がなかった。と言うか、やっぱり、おっかなびっくりというか、少し見るだけ、関係の無い人々の争いや刑罰を決めたりするやりとりを見るのは悪いような気もして、足が遠のいていたのだろう。

しかし、小学生の子供も図書館の本や何かで裁判、弁護士、法律なんか知りはじめており、一度、子供にも本当の裁判を見せてやりたいと思っていた。これまでも裁判傍聴日記は北尾トロ氏の本などで雰囲気はわかってはいたが、現場に行くということはまた全く違う。

昨日、午前中に用事を済ませ、昼前に妻と裁判所に行き、ロビーに貼り出していた裁判予定表を見ると、午後に一件、詐欺の罪での法廷があるらしいことがわかった。民事より刑事事件かなと。

よし、裁判傍聴をしてみようと夏休みに入ったばかりの小学生の長女と妻とで出かけた。

裁判所に着くと中は閑散とシーンとして、該当の法廷室前には自分達以外はおじさんが1人のみ。どうやら、その人も同じ法廷に入る傍聴人みたいだ。もしかしたら、被告人の身内から何かかなと思った。

意外に裁判長は若い女性であった。真ん中に一人。
妻は最近のTVニュースで裁判の勉強会講師で彼女を知っていたようで、長女に女性裁判官という人を見てほしいようだった。まさかの偶然。

被告人と弁護人は左側に、検察官は二人、右側にそれぞれ配置されている。被告人は腰ロープなど拘束されていた。大きなテレビ画面が左右の壁に二台ある。証拠など映し出すのかな。その他のスタッフとして事務官が3名ほどいる。傍聴人は我々3人におじさんが1人であった。なんとも目立つな(-.-)y-., o O

時間となり、黒い法衣を着た裁判長が毅然として「開廷」を告げた。おお、本物の裁判が始まった。あわわ。

裁判予定表にもあったが、どうやら被告人はアジア人。中国人の大学生だった。詐欺罪とは何をやったのだろうかと思い、検察官がやや早口で「銀行口座」とか「渡した」とか言っており、罪状を被告人に確認して質問していた。被告人には通訳の人が付けられており、同時通訳しながら二重に日本語、中国語が飛び交い、何と言ってるかはよく分からなかった。しかし、弁護人や検察官の問いや話から、どうやら、詐欺罪の中身は中国人の他の二人の友人に自分が口座開設して、その口座を譲渡した罪らしいことがわかった。被告人はそれを認めてはいるようだった。

初めての裁判傍聴なのだが、いきなり、国際的。
傷害や殺人など恐ろしい事件ではなく、大学生とその友人らが起こした詐欺のようなので怖くはないが、通訳付きなんて。被告人は涙ながらに悔いていたようだ。

その後の詳しいやりとりや内容は割愛するが、通訳を介した質問や被告人の回答にわざと皆、ゆっくり丁寧に話してくれたので事件の内容はよく分かった。検察官の質問が本題に入りはじめた開始1時間ほどで休憩タイムとなり、我々は退室した。トイレ休憩だ。なんだかクタクタである。きっと長女も飽きてるだろうと思った。長女に聞いてみると内容は理解しているようだ。妻も緊張感高まり、真剣に話を聞き入りクタクタらしい。ここらで初の裁判傍聴はお開きにしようということになり、帰宅した。

改めて、詐欺罪をネットで検索して確認してみた。こういう詐欺があらたな詐欺や犯罪の元になって、被害が広がることがあるのだ。今回は長女にとっても良い体験になったかも知れない。

また機会があれば行くかもしれません(^^)
この事件、どうなるのだろう。次回は被告人の証人があるのだろうか。気になる。




愛猫ジルは最近、へそ天をやってくれます。



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