ゲート更新工事 | 株式会社エスユーピー

ゲート更新工事

こんばんは
暑さは日に日に増し、屋外での作業はいよいよ洒落になりません。
暑くなり始めはまだ体が慣れておらず、特に熱中症になりやすいので注意が必要です。


先日の予告通り、前年度工事を遡って紹介していきたいと思います。


25年度、重量級の工事として、某ポンプ場でゲート(阻水扉や制水扉ともいいます)の更新工事がありました。


大容量の水の流れを遮断する設備として一般的なゲートですが、私たちの生活を支える水処理設備には欠かせないアイテムです。下水処理場やポンプ場などの水処理施設への流入、流出や、各工程への切り替え部に設置され、各設備への水流の遮断や水位調整等に使われています。


今回の工事で取り換えたものは都内某ポンプ場の流入ゲートで、重量は単体で8.3トンある超重量物です。例えばこの重量を1本のボルトで支えようとすれば、(安全率も考慮にいれると)そのサイズはM64。吊りおろしに使用した15トンの電動チェンブロックは、フックの上に動滑車が3個並んで6本のチェーンでぶら下がっており、自身の重量が450KGあります。(これを天井近くに仕込むのが、まずひと仕事です)


 
では、この工事の要である搬出入作業を順をおって紹介します。


順序としては、まずどのような仮設設備を設置して、どのような方法でゲートを出し入れするかなどの施工計画を入念に事前検討し、元請さんが計画書にします。(SUPでもCADを使って作成のお手伝いをします)
公共工事の場合、発注者側では具体的な工事の方法を指定しませんので、受注した元請さんとSUPなどの工事会社が計画を立て、打ち合わせをして施工方法を決定します。


今回の工事では元請さんの技術者の方とSUP工事責任者のY治が中心となって施工計画を進めました。
当初、この大きさと重量のゲートは通常の方法では「搬入不可能」という結果になり、いろいろな工夫とアイデアを駆使して、なんとか「搬入可能」な方法を探し出しました。
最終的にCADを使ってシュミレーションした結果、(ぜーんぶ最小の寸法を当てはめていった場合の)床とのクリアランスは、なんと50mm。(実際の搬入時にゲートから床の距離が一番近かったときの寸法はこれ以下でした)


さて、
現場での最初の工程は仮設の設置です。
今回工事では、まず屋外からゲート室への搬入口のまえに仮設のステージを組み、





屋内ゲート室に仮設のアイビームを設置しました。
これに電動のチェンブロックを仕込みます。




既設のゲートを切断、分解、搬出して、ボルトを取り付ける箇所をハツリ屋さんに斫ってもらったら、いよいよ新規ゲートの搬入です。



①トラックに積まれてきた状態はベタッと置かれた平積みで、そのままではゲート室の搬入口にすら入らないので、まずクレーンでゲートを起こします。




②起こしたゲートを吊り上げ、、、





③仮設ステージの上に上架します。




④ステージの上には室内に引き込むための台車(事前にSUPで製作したもの、足元は10トンのチルローラー4台と固定されています)が設置してあるので、その上に載せて倒れないように固縛します。



⑤室内に引き込んだら、仮設のアイビームに吊り替えて、さらに中へとゲートを吊り込みます




⑥この時点ではまだゲートが横になっているので、2台のチェンブロックを使って空中でゲートを縦にします。



⑦(ゲートが縦になったら)さらに奥にへとゲートを吊り込み、実際の設置場所までゲートを搬入します。



⑧15トンの電動チェンブロックで開口部から吊りおろします。





⑨設置レベルまで下したら、槽内に仕込んである手動チェンブロックに吊り替えて、搬入完了です。







今年度最重量の工事は、入念な計画の元、スムーズかつ安全に進めることができました。
SUPでは、あらゆる重量物の搬入据付工事をお見積りいたします。
どうぞ、よろしくお願い致します。