父島大根山分譲霊園は、私が今まで出逢った墓所のなかで、最も美しい霊園である。
光が降り注ぎ、心地よい海風が吹き渡る眺めのいい場所、眠りに就くには、それだけでも十分である。
けれども、隣に眠る異教の魂とこの私はどう結びつくのか。結びつく必要は、そもそも有るのか無いのか。異教であるが故に、一層強く結びつくことは可能なのか。
大根山霊園無縁墓標碑文は答える。地縁血縁の彼方で、いや、それらの喪われに於いて、共同性を喪った者達の共同性の場として、霊園は在ると。無縁者の墓標を中心に置くことで、この霊園は、喪われ者達の共同性を打ち出した。
(続く)
