直木賞受賞作 【八月の御所グランド】読みました。
何というか、これまでの作風と変わらないけれども・・・
フイールドオブドリームスの映画を思わせるような感じです。
さて、自分は、若い頃、京都にかれこれ8年住んでいました。
御所のまわりにグランドがあって、早朝に行けば、どこかの人たちが、草野球をしているのを見かけたことがあります。って自分たちも朝6時くらいに行って、草野球していました。(笑)
その頃特に、グランドを借りる手続きなどやった覚えもなく・・・早朝ならOKだったのかなあ。
京都大学内の話も興味深いですね。昔、工学部には、研究室対抗の軟式野球大会がありました。今もあるかどうか不明ですが・・・その時、農学部グランドで試合したこともありましたね。どこの研究室と試合をやったか不明ですが・・・
俺、その時、ピッチャーやって、満塁ホームランを打たれたことだけは、覚えてる。試合も負けました!!
京都での生活を断片的に思い出させてくれる!!
あっ。中国人留学生のシャオさんのバイト先が京都木屋町の居酒屋べろべろばあって、鴨川ホルモーに繋がってますね。(こういう部分は、面白いですね。)
京都の五山の送り火付近だから・・・こういうファンタジーな現象が起こるのかなあ。
”みんな、野球をやりたかった”ただそれだけ・・・
楽しかったから、来るのだろう。そうだよな。
”みんな、生きたかっただろうなぁ”あの特殊な環境下に置かれて・・・どうすることもできなかった、若者たちに思いを馳せながら・・・
”なあ。朽木、俺たち、ちゃんと生きているか?”
そういう問いかけは、作者から読者に向けての呼びかけなのか・・
じわじわとくる感じ・・・
つづく。