ぬるり、と生温く赤黒い、愛しい愛しい液体に手を浸す。
腕や身体、顔に塗りつければ、心が安らぐ。

大好きな彼女とは会えなくなってしまったけれど、それでも構わない。
もう、彼女にどす黒い感情を抱くことはないのだ。

ゆっくりと包丁を引き抜くと、更に激しくどくどくと血が流れた。舌で血液を舐めとるように刃をつっとなぞる。



―――ああ、なんて美しい。
このまま彼女に包まれていたい。
彼女にまみれたまま、幸福に身を沈める。



これから先もずっと、あなたは私のモノ。