お昼に土曜日に作っておいたカレーを食べた。


そしてふと思い出した。


実家では、カレーライスのことを「ライスカレー」と呼ぶ人たちがいたことを…


うちはおじいちゃん、おばあちゃんの他に


父の兄も一緒に住んでいたちょっと変わった形態の三世代家族だった。


カレーというのは明治生まれで戦争も経験しているおじいちゃん世代からすると舶来物の、新しい食べ物。


大正生まれのおばあちゃんがいつからカレーを作ったか定かではないけど


うちではおじいちゃん、おじさん(父の兄)は「ライスカレー」と言っていたのです。


共通するのはおじいちゃんもおじさんも耳が遠く、大声じゃないと聞こえないレベルだったこと。


だから?かわからないけど、おそらくカレーが庶民の間に流通し始めたころの昔の呼び方のままだったのかな。


おばあちゃんは耳が聞こえたから、代が替わり私の母が台所を受け持つようになって、私が子供の頃「今日はカレーライスだよー」というと


「カレーライスか~」って、家族が言った言葉を確認することができたから新しい呼び方が馴染んでいったのだろう。


父も気を抜くとたまに「ライスカレー」と言っていたので、幼少の頃に初めて認識した言葉がやはり残っていたのだろうと推察される。


ふと思い出したライスカレー…


なくしたくない我が家の家族の記憶。