おはようございます!
sunyoheiですo(^o^)o
また1冊読了しました。
柳 広司さんの『百万のマルコ』です。
柳広司さんといえば、第二次世界大戦時の日本軍のスパイ養成所を舞台とした『ジョーカー・ゲーム』シリーズがあります。
一般人では打開するのが難しい局面をスパイ特有の能力で打開する話は爽快感がありました。
今回読んだ『百万のマルコ』も難しい局面を主人公が打開したというエピソードが各短編の大筋になっていて、そこは『ジョーカー・ゲーム』と似ています。
そして、主人公は、あのマルコ・ポーロと思われる人物です。
マルコ・ポーロといえば『東方見聞録』という書物で日本のことを「黄金の国ジパング」として西洋に紹介したことで有名ですよね。
私はずっと、『東方見聞録』はマルコ・ポーロが書いた本だと思っていました。しかし調べてみると、マルコ・ポーロが投獄されていた時に語ったことをルスティケロという人が本にしたものだとのことでした。
『百万のマルコ』は、まさにその場面が描かれていて、牢屋の中でマルコ・ポーロが東洋での体験を語り、ルスティケロや他の者たちが聞くという形をとっています。
この話す内容が奇想天外で、嘘なのか本当なのか判断に迷うようなことばかりだったりします。
また、話を途中で端折り、最大のピンチが訪れたあたりで「でも最終的にはうまくいきました。おしまい。」というような唐突な終わり方をします。
それで、話を聞いていた者たちは、何がどうなって結論に至ったのかを推理していき、最後にマルコ・ポーロが種明かしをするようになっています。
そのような物語の進め方も珍しく、読んでいて飽きませんでした。
昨日は夜に4km走りました。
そのまま寝ればよかったのに約2時間の晩酌…
今朝は寝不足気味です。
これで今月の走行距離は32kmです。