おはようございます!
sunyoheiですo(^o^)o
また1冊読了しました。
伊東潤さんの『戦国北条記』です。
私は日本史が嫌いではなかったのですが、室町時代後期はつながりを持ったストーリーとして捉えられておらずモヤモヤしていました。
イメージとしては、
足利将軍は金閣寺とか銀閣寺を造ったりして優雅に暮らしていたのに、いつの間にやら権力闘争に巻き込まれて応仁の乱になり、それで体力を消耗して中央政権は弱体化。
その隙に、地方の武田信玄とか織田信長なんかが力を蓄えて勝手に振る舞うようになり戦国時代になっちゃった。
どうでしょう?雑すぎますかね(笑)
私としては、
①優雅に暮らしてたのに、なんで権力闘争が始まっちゃったの?
②なんで地方の領主が勝手に振る舞えるようになっちゃったの?
といったあたりが、ずーっと「???」のままでした。
それが、年始に、室町時代後期の関東での争乱を描いた『叛鬼』という小説を読んで、少し分かりました。特に①については知識欲が満足しました。
そこで、残りの②について「???」を解消してくれる本を探していたところ、この『戦国北条記』に至ったわけです。
これらの本を読んで私なりに理解したのは、
足利氏は、足利氏同士の喧嘩や、補佐役である上杉氏との喧嘩を繰り返していた
そのせいで、自分の「権威」によって関東を治めようとしていたのに、部下の「武力」を多用することとなった
「武力」を多用するうちに、部下である領主たちは自分たちが保持する「武力」が大変役に立つものだと気付き、それに伴って「武力」を持っている自分たちの可能性に気付いた
じゃあ、「権威」を頼りにするより自分たちの「武力」でなんとかしちゃえばいいんじゃね?と勝手に振る舞うようになった
ということです。
この本に書いてあることだけでも勉強になりますが、関連書籍の紹介も要所要所でしてくれていますので、さらに知識を深めたい人にはうれしい内容になっています。
最後に、
私は豊臣秀吉による小田原征伐で北条氏は滅亡したと思っていたのですが、前当主が切腹を命じられただけで、現当主を始め若い世代は赦免されて秀吉、家康に仕えたようです。
そしてなんと、河内狭山藩の藩主として幕末まで生き延びたということです。
知らなかった〜
