●無量義経徳行品第一 #8
第一 通序 「声聞の名前を列ねる」
●概要
次に声聞たちの紹介がされている。
●現代語訳
説法会に参列している出家修行者の名は、
大智舎利弗(だいちしゃりほつ)
神通目健連(じんづうもつけんれん)
慧命須菩提(えみょうしゅぼだい)
摩訶迦旃延(まかかせんねん)
弥多羅尼子富楼那(みたらにしふるな)
阿若憍陳如(あにゃきょうぢんにょ)
天眼阿那律(てんげんあなりつ)
持律優婆離(じりつうばり)
侍者阿難(じしゃあなん)
仏子羅雲(ぶっしらうん)
優波難陀(うばなんだ)
離波多(りはた)
劫賓那(こうひんな)
薄拘羅(はくら)
阿周陀(あしゅうだ)
莎伽陀(しゃかだ)
頭陀大迦葉(ずだだいかしょう)
優楼頻螺迦葉(うるびんらかしょう)
迦耶迦葉(がやかしょう)
那提迦葉(なだいかしょう)
という。
このような出家修行者が、12000人いる。皆、聖者の最高の境地の位にあり、様々なこだわりや煩悩を滅し、また執着がなく、真に迷いから脱した者たちである
●訓読
その比丘の名を、大智舎利弗、神通目健連、慧命須菩提、摩訶迦旃延、弥多羅尼子富楼那、阿若憍陳如、天眼阿那律、持律優婆離、侍者阿難、仏子羅雲、優波難陀、離波多、劫賓那、薄拘羅、阿周陀、莎伽陀、頭陀大迦葉、優楼頻螺迦葉、迦耶迦葉、那提迦葉という。是の如き等の比丘万二千人あり。皆、阿羅漢にして、諸の結漏を尽くして、また縛著(はくぢゃく)なく、真正解脱なり。
●真読
其比丘名曰。大智舍利弗。神通目揵連。
ごびくみょうわつ。だいちしゃりほつ。じんつうもっけんれん。
慧命須菩提。摩訶迦旃延。彌多羅尼子富楼那。
えみょうしゅぼだい。まかかせんねん。みたらにしふるな。
阿若憍陳如。天眼阿那律。持律憂波離。
あにゃきょうぢんにょ。てんげんあなりつ。じりつうばり。
侍者阿難。仏子羅雲。憂波難陀。離婆多。
じしゃあなん。ぶっしらうん。うばなんだ。りはた。
劫賓那。薄拘羅。阿周陀。莎伽陀。
こうひんな。ばくら。あしゅだ。しゃかだ。
頭陀大迦葉。憂楼頻螺迦葉。伽耶迦葉。那提迦葉。
づだだいかしょう。うるびんらかしょう。がやかしょう。なだいかしょう。
如是等比丘。万二千人。皆阿羅漢。
にょぜとうびく。まんにせんにん。かいあらかん。
盡諸結漏。無復縛著。真正解脱。
じんしょけつろ。むぶばくじゃく。しんしょうげだつ。
●解説
菩薩の後に声聞の大弟子たちが紹介されている。ここに名前があげられているのは、十大弟子たちをはじめとする長老の弟子たちだ。長老というのは、年齢のことではなく、高位の弟子のことである。
~無量義経徳行品第一 #8