大阪はとにかく人が多い。
朝夕は無秩序に人々が歩くので真っすぐに歩けない。
隙間を縫うように走る輩もいてうっとうしいので大概迂回するか端っこを歩くようにしている。

今朝、仕事の段取りを考えながら歩いていると右サイドから突っ込んでくる人影が。
結構なスピードで避けきれないと判断し瞬間的に下っ腹に力を入れて腰を少し下げた。
そう、剣道などで相手を受け止める際に、当たり負けないようにする体勢をとったようだ。

刹那、右半身に人が当たる衝撃と同時に弾き飛ばした感覚を覚えた。

衝撃を受けた方向を見ると、小生より幾分若い男性が1メートルくらい離れてびっくりした顔をして立っていた。
そりゃびっくりするだろう、「フンガッ!」と鼻を鳴らした小太りの男にぶつかって、ぶつかった自分が弾き飛ばされたわけだから。

たぶん、小生は結構気合の入った形相をしていたのだろう、その男性は謝罪の言葉を口にするやそそくさとその場を立ち去った。

その間、小生は自分よりデカイ相手に当たり負けなかったことに少なからず感動を覚えていた。

それは昔習った剣道の技を体が覚えていたのか、はたまた、人並みはずれて足の短い男がただでさえ低い腰の位置を下げて下からカチアゲたからなのかはっきりとしないが、とにかく「勝った」のである。

でも、である。

歩いているのは、男性ばかりじゃなく、女性、年寄り、子供もいる。そんな人ごみの中をダッシュするなど言語道断
絶対にやめて欲しいものだ。

それと、大阪を歩くときは考え事をするのは止めようと思った自分である。