■なぜ、妊娠中にたくさんの栄養素が必要なのか?
・・・って私も結構しつこいですね^^;)
実は、結構勘違いをしている人が多いなーと思っているのですが・・・
栄養=カロリー と認識している方がいます。
栄養とは、生命活動と向き合うという意味です。
例えば、お肉ですが、そのお肉が人間の肉になるわけではありませんよね?
栄養とは、この食べた肉が、筋肉や血液など人間特有の細胞に作られる営みのことを指すのです。
成長や生命維持に必要な人体特有の成分がつくられることを言うのです。
そして、体内での栄養のために、外界から摂取される要素が「栄養素」です。
例えばビタミンCは栄養素なのですね。
栄養素は3つのおおきな働きをします。
1.) エネルギーになる。
2.) 身体を作る。
3.) 身体の調子を整える。
栄養素を摂取することで、栄養になるのです。
妊婦さんに限らず、栄養素をしっかり取るということは、
生命維持のためにとっても重要であることが分かりますでしょうか?
だから、栄養をとる = カロリーをとる とは全く全然違うんです。
妊婦さんが栄養素がたくさん必要な理由は、
奇形出産を防ぐ、つわり、妊娠中毒症を防ぐ、異常出産を防ぐ、
胎児の異常を防ぐ、質の良い母乳を出す、うつ病を防ぐ、
産後の正常な回復を促す・・・・・
こういったメリットがあるからなのです。
例えば・・・
葉酸が不足していると・・胎児の神経管欠損になったり、
ビタミンEが不足していると・・早産や未熟児の出産になったり、
ビタミンAが不足していると・・卵巣、腎臓、無眼症などになったり、
ビタミンCが不足していると・・ストレスに対抗できなくなったり、早産が起こりやすくなったり、
ビタミンKが不足していると・・出産時に胎盤が出血した際に血が止まらなくなったり、カルシウムや亜鉛が不足していると・・うつや神経過敏、不眠症などの症状が現れたりします。
だから、妊娠中に偏ったダイエット・・・・なんて絶対に考えて欲しくないのです。
栄養素をたくさん摂取し、栄養を母胎、胎児に行き渡らせるよう
母親としての務めを果たさなくてはいけない・・・と思うのです。
高タンパク、低脂質な食事をしていれば、カロリー高の食事にはならないですし、
急激な体重増加もありません。
ぜひ、栄養素を摂取する大切さを知っていただきたいです^^)