父の認知症症状の始まりは、うつ的な状態だった。


3年前位から、気持の晴れない精神状態のようだった。


その頃飼っていた犬に、ブツブツ話しかけながら悩み事や晴れない気分を発散するようになっていた。




父は犬好きなので、とても可愛がっていたのだが・・・。犬にとってはいい迷惑だったろうな~。



その後に現れたのが暴言暴力。


元々お酒好きな父、毎日の晩酌は欠かせない。


適量で止めれれば良いのだが、止められず飲み過ぎた日には、必ず暴言や暴力が始まる。



穴の開いた壁は、今も残っている。


私にも、「やるのか~!」と売り言葉に、私も「出来るものならやってみな!」と買い言葉で応戦。


しかし底には、理性が働くのか、面と向かっても私には直接殴りかかりはしなかった。


その手は、壁に八つ当たりとなったのだ。


母も何度外に飛び出したことか・・・・・。



その頃から、これはただの鬱ではないかも?!と家族間で思うようになり、


医療機関へ連れて行ったのである。診断は、「アルツハイマー」。




それから、2年。


歩き方もトボトボ歩きになり、運動能力も落ち、体系もシャープになってしまった。


もちろん、記憶力もなくなり今やったことを覚えてはいない。


今でも、力ずくで何とかしようとするときがあるが、私の力のが勝ってしまった。


日々、暴言暴力に振り回されることはなくなったが、その分身体の世話や、徘徊の防止に明け暮れている。



小さくなっていく父を見ていると、とても愛おしい。



さて、今日はまだ、母からの助けてコール(電話)はない・・・・・。



穏やかに、日々を過ごしてほしい。それが今の私の願いです。