孫子は中国最古の兵法書と言われています。

中国の古典にはあんまり関心が無かった私が初めて孫子を手にしたのは5年前、「ザ・プロフィット」という本の中に孫子の記述があったのがきっかけでした。

初めて読んだ時、今まで読んだ本とは全くちがう感覚でした。

とてもシンプルで、読むとなんだっと言った感じなのに、その一句一句が頭のどこかに引っかかる。

そして、策略の書でありながら、どこか心が優しくなる。

不思議な感覚でした。

以来、私の隣には常に孫子がいるようになりました。

時に音読し、その音の美しさに感動し、

たった2000字あまりの言葉で戦いの全てをまとめたその簡潔さに感動し。。。

読み進めて行くうちに私は「孫子」という本は兵法書でありながら、策略の書でありながら、

実は、人に対する思いやりの法を徹底的に追求した書なのではないかと思うようになりました。

孫子はいかにして戦わずして勝つか?を一貫して追求してます。

そして、そのために自分を知って、相手を知ること

「彼れをしりて己れを知れば、勝乃ちあやうからず。」

そしてとらえた兵はあつく遇すること。

最高の勝ち方はあまりにも当たり前で、誰もそれが勝ちだとは分からないで勝つ事。

見方をかえれば、その勝ち方は相手が負けたと思わないで勝つ事。

そして勝つと行く事は相手を負かすという事ではなく、相手に負けたと言う思いを抱かせることなく、

いつの間にか自分の望む展開を実現すること。

そう考えて行くと、

「相手の気分を害すことなく、自分の思いを実現すること。」

つまり、今のことばでいうウィンウィンの関係を築くこと、へとたどり着きます。

そのために相手の事を徹底的に知る。

それはまさしく「思いやり」と言う事になるのではないでしょうか?

そう考えて行くと「孫子」は策略の書でありながら、その背景には人を思いやる、というとっても暖かい背景があるような感じがします。

多分、私が最初に感じた、心が優しくなる感覚は多分そのためではないかと思います。

ですから、このブログでは孫子のこの背景の「優しさ」に焦点をあてて、私なりに孫子を解釈して行こうと思います。