なぜ、ソーシャルメディアなのか?


ソーシャルな場での参加、発信共有には、

1wayメディアやバナー、ニュース記事を受信するだけより、

強いコミットメントが必要だからだ。

つまり、受信だけより、参加・発信共有の方が頭に強く残り、

消費者とブランドの絆を強めることができるからだ。


それゆえ、ソーシャルな場に企業が出て、

消費者と直接会話することや、

企業が消費者同士がつながるアプリを提供し、

企業も含め一緒にそのつながりを盛り上げていく

活動が効果的だと考える。


同じ理由で、参加型コンテンツ一般は、

消費者とブランドとのつながりを強化し、

消費者の頭の中にブランドの印象を強く残すことに役立つと考える。

そうすることで、店頭で想起される可能性が高まり、

選ばる可能性が高くなると考える。

これからの時代は、かつてより情報量が多くなり、出した情報の多くが消費者に見られなくなる中、

消費者は広告を信じなくなる一方、

ソーシャルメディアを含め、消費者自身が発信者となり、

消費者同士がより多く自分たちの意見を共有しあい、それを参考にし、

また、直接企業と消費者が会話をできる時代である。


そのような時代で、消費者の心の中に企業のプレゼンスを保つためには、

ソーシャルメディアを含め、消費者間の会話で話題にのぼるような仕掛けや

場の提供を企業がしていくことが大切である。

また、自然な形で(消費者が興味をもち楽しめる形で)、

積極的に消費者と直接会話をすることが大切である。


それを多くの企業がわかっているので、企業は自社でサイトを持ち、

消費者と直接コミュニケーションをとる機会を持ったり、

ソーシャルメディアで話題になるような仕掛けを行っている。

そして、そのデータを企業自身が持ち始めている。


そのような背景があるため、今までのエージェンシーは、

消費者やクライアントのインサイト(ニーズや行動するためのポイント)を読んだ上で、

提案実施すればよいという形であったが、

今後は、企業とそして生活者に仕掛けたあとで、データを持っている企業や

情報発信者となった生活者からフィードバックを聞き、

それを受けて更に仕掛けていくという形で、生活者や企業と一緒に作り上げていくという姿勢が大切だ。

passoハナ女子大学という

女子力向上を目指すコンテンツを、

トヨタの自動車passoが展開している。


http://hana-jo.com/


メーク、恋愛、料理など自動車とは全く関係ないコンテンツをつくっているが、

これは、自動車に対し興味を比較的もたくなったと言われる20-30代と、

passoがリレーション(関係)を作るキッカケづくりを意図していると思われる。


すなわち、20-30代女性が興味あるコンテンツを提供することで、

20-30代の興味をひきつけ、そのコンテンツを提供しているpassoを認識してもらい、

あわよくばpassoに興味を持ってもらうということだ。


20-30代女性と関係を築くキッカケとしは良く、

親しみや役に立つ、自分に近いというイメージは強化されるかもしれないが、

コンテンツの内容はpassoとはほとんど関係なく、passoとの必然性、passoらしさ、

passoだからこそという側面は少ない。

そのため、そのコンテンツからpassoのメリットや特長、必要性というものは伝わってこない。


つまり、passoを欲しいと思わせるスイッチを押すまではいかずに、

関係を築くキッカケづくりに徹しているように思う。


このコンテンツの成果は、男女の恋愛でいうと、

友達としては親しみがあっていいけど、カレシとして一緒にいるほどでもないと

思われてしまうのか、それとも最初は友達として仲良くなって、

いつの間にか恋人同士になったという関係になるのか、

興味深いところである。