東京の大学で文章創作の講座を受け持つ著者が、
その生徒たちの書いた小説風の文章を題材にして書いた本で、
本の中には実際に生徒たちが書いた文章が載せたあるのだが、
これが実にヤバイ。

「ヤバイ」というのは、

①素人なのに、それなりにオモシロイ物語を書き、

 洞察に優れた箇所も見受けられ、意外に(?)よくできている

②性や暴力の描写が激しくて荒々しい

という意味である。


作家としては素人の女子大生の文章がそのようにヤバイのは、

メール文化で育ちのため、(メールは短文ではあるが)文章を書くことに慣れているという点と、

映画やネットなどで暴力や性シーンが過激なコンテンツに容易に触れられるようになったため、

自分の中でそのようなシーンを想像しやすくなったためだと考えられる。


それゆえ、女子大生の書いた文章というのは、いろんな意味でヤバイのだ。


それだけに、読んでいて発見もあったりする。

つまり、友人関係、家族関係、恋愛関係など、

文章に彼女らの本音が垣間見えるのだ。


それゆえ、面と向かったインタビューや調査では汲み取れない深層心理は、

このような文章創作や絵などをとおして、掘り出すことも手段の一つなのかもしれない。





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