※この記事はスポイラーを一部含んでいます。
チョンジン号に乗ったキム・ユンソクとパク・ユチョンは互角に対抗する。
信念を守るために変化して成長する二人の対決が「海霧」の最初の観戦ポイントだ。
キム・ユンソクは船を守るために悪魔と手を握った。
キム・ユンソクにしみこむ信念であり家だ。
反対にパク・ユチョンは愛する女性を守るために、船はもちろん同僚まで捨てた。
二人は必然的に自身の信念を守るために対決する。
守ろうとするものは違うが、守る方式は似ていた。
その過程で二人は性格と行動が変わる。
キム・ユンソクは怪物になり、パク・ユチョンは大人になる。
信念を貫ぬくための戦い、そしてその舞台になる「チョンジン号」という私たちの人生の縮小版と同じように見える。
船長と船員として会った二人は垂直的関係を成し遂げる。
船長であるキム・ユンソクは命令し、船員であるパク・ユチョンはその話を黙黙と従う。
だが、危機状況の中では命令体系がめちゃくちゃになる。
船長は狂気に捕われて、船員は船長を越えるために勇気を出す。
垂直的関係が水平を成し遂げる瞬間二人の対決は予測不可能になる。
薄い中味で終わりそうな戦いが始終一貫みなぎる緊張感を維持した理由だ。
緊張感が2人の俳優の好演と交わって映画全体のテンションを高める。
二人は映画を見た所感で皆「胸がいっぱい」と言った。
28日マスコミ試写会で映画を初めて見た以後にみなぎる緊張感を取り出すようだった。
だが、最も印象深かった場面を尋ねた質問にはかなり別の返答をした。
キム・ユンソクは
「船長が船を守るために孤軍奮闘する最後の場面」を選んだ。
反対にパク・ユチョンは「愛する女性との短いが強烈だった対話」を挙げた。
彼らが映画の中で重点的に語ろうと思ったことだ。
そしてそのような意図は観客に実感できるように伝えられたようだ。
莫大な物量と俳優の苦労が一目で見える映画「海霧」。
映画の中のメッセージの伝達力が映画の成否を左右するものと見られる。
映画「海霧」は出港した六人の船員が海霧の中で手のほどこしようもない事件にまきこまれ広がってゆく話を扱う。
70%に肉迫する海上撮影で話題になり、キム・ユンソク・パク・ユチョンはもちろんムン・ソングン・キム・サンホ・ハンイェリ・イ・ヒジュン・ユ・スンモクの好演がさらに増した。 8月13日封切りする。