あのう、自分の意識は
あの頃のあの車両に立って手すりに掴まってた時と変わらないんですよ
午後の日差しを浴びて
将来のことを
ぼんやり夢想して…
周りの
車窓から見える風景がどんどん変わって…
電車のスピードが増してる気がして
(ほんとは同じなのかも、)
どんどん突き進んでいって
意識は変わらないのに
いつのまにか
こんなところまで来ちゃった?
ハッとするのはトンネル
ときどき
車両にいる人たちは
いなくなったり
また新しい人がいつのまにか乗り込んできてたり
電車はスピードを上げてるのに
自分の意識は変わらないのに
あれ?
あの、あなたは
あなたたちは何処からここに
乗り込んでこられたの?
電車が駅に着いたことあった⁇
そのまま加速して…
景色も人もどんどん変わる
いつのまにか
座席にいてウトウト
『この電車は当駅どまりです 車庫に…』
のアナウンスが遠くに
遠くに聞こえて…
何度も
なんどもアナウンスしてるのに…
気がつくと辺りは真っ暗
意識は
意識だけは
あの頃のままなのに…!
電車の
スピード“だけが”上がってた気がする
出口はどこ?
暗闇を彷徨う
そうやって
いつのまにか鬼籍に入ってる
んじゃないかと
思ってるんです…
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