松山千春の曲に、生命(いのち)という曲があります。

生まれ来る子供の成長を祈る親の気持ちがうまく表された曲です。

生きることから逃げるように過ごしていた自分にとってはとても辛い曲でもあります。

思い起こせば、彼らにとって「父親」らしいことなど何一つしていないのですから。
できなかったというべきでしょうか。

運動会だとかあたろ前にあるはずの学校行事の思い出も、ビデオも何もないのです。思い出というよりも記憶が曖昧なんです。

子供たちはこんなに健気にやっているのに、俺と来たら・・・・。
そんな自分が情けなくて子供たちを見ていられずに、校舎の陰に隠れて酒を煽る・・・・・。

家族を威圧していたというか、「独裁者」でしかなかったのです。
狂った頭で、叱りつけるというか訳の分からないコトばかりを言っていたのでしょう。

学校からしてみたら、とんでもない「モンスターペアレント」だったのだろうことは容易に想像がつくだろう、何かにつけて「意見」をいっていたつもりが、今となって考えると理不尽なことをいっていたのだろう。

飲んでいた頃を思い起こすという作業は、「回復」することに大切なプロセスだと分かっているけれどとても苦しみも伴う。

だけれど、家族たちはもっと苦しい毎日過ごしてきたことにも改めて気づかされるのです。