いろいろな方法で今まで傷つけた人たちのことを考えてきたけれど、まず最初に考えなければいけないことは、本当に苦しめ傷つけてきたのは「自分自身」であるということなのかもしれないと思う。


周りの人たちとの関わりをごまかしてきたり、身の安全を守ることもしないでいたり、性生活においても自分勝手なことしか考えていなかったり、自傷行為によって体を傷つけたりしていたのだからそのことに気がついた時から自分の考え方も変わってきたように思う。


とにかく自分という人間がどういう人間なのかということが分からなければ次にどうしたらいいのかがわからないからだ、これから先自分がどうしたいかというビジョンが見えない限り、傷つけた人たちへの埋め合わせもできないからだ。


「回復」を焦るあまりに、傷つけた周りの人たちへの「埋め合わせ」を焦るあまりにがむしゃらに何かをしようとしてみても自分自身がはっきりしていないのでそこには良い結果は生まれてこない。


自分の体と心が、どうにもならないことを認め、傷つけていたということを認め、これからの自分がどうしたいのかというビジョンを持ち、その中で精一杯生きていかなければ始まらないと思う。


そうすることによってはじめて、「引きつける魅力」が生まれてくると思う。


今まで、がむしゃらに自分をごまかしながら、苦しんで生きてきたのだからあの「生きにくさ」は味わいたくないものだ。