今から考えると一体何に恐れ、何を求めていたのかわからなくなる。
とにかく生きることが怖くて、何もかもが嫌になりどうでもよかったというのが正直なとこ・・・・・。
だけど、アルコールを摂取すると人が変わったように何も怖いものがなくなり、なんでも出来る・・・・。
そんな錯覚を起こし、酔っているということよりも、口にしていることで安心感を得ていた。
そんな、依存症の人間にとって「アルコール」という薬物は、生きるための中心でありなくてはならないものだった。
だから、そんな人間から「アルコール」をうばうというのは、周りの人たちがどれだけ時間をかけて、力ずくでなんとかしようとしても、それはどうにもならないことだと思う。
いま苦しんでいる依存症の人たちや、その周りの人たち、「今までの自分のやり方ではダメでした・・・・。」「自分のやり方を手放します・・・・。」
回復するということは、飲むのをやめるだけでなく、生き方を変え続けるということなのです。